
5月10日(日)、RKB「サンデーウォッチ」に倉富社長が出演。
西鉄グループへの"新型コロナウイルスの感染拡大の影響"や、"収束後(アフターコロナ)を見据えた福岡や西鉄に対する想い"を語りました。
福岡・天神のまちに、人が少なくなっています。この状況をどうご覧になっていますか?
― 地域で困難を乗り越えよう
私たちは、天神にどれだけ人に集まっていただいて、楽しんでいただくか、ということを使命としてやってきておりましてので、人が乗っていないバスが走り、人がいない天神を見ると、本当にさみしい気持ちでいっぱいです。しかし逆に言いますと、地域の人たちががんばって、この困難を乗り越えようとしている証だろうと思います。
運輸業としては「密を作らないことによる収益性の低下」と「運行維持という社会的役割」のジレンマがあると思いますが?
― 交通手段を確保する使命
この状況下、密を作らないダイヤ編成を組んでいます(5/10放送時点)。密を作らないということは事業としては厳しいわけですが、移動せざるを得ない地域の皆さま、特に高齢者などの交通弱者に、交通手段を確保することは使命であります。苦労しながらも営業を続けている状況で、従業員も感染リスクはあるのですが、しっかりと対策を打ちながら、運行しているところです。
新しい生活様式の実践が求められています。新たな福岡を、どう描いていますか?
― 福岡・九州の特長は「密でないこと」
コロナ以前の状況に戻るには時間がかかると思います。ですが福岡の未来は明るいと思っています。 感染や密に敏感になった生活様式やオンライン、デジタル化などの激しい変化が訪れています。考えてみますと、福岡の暮らしやすさは「密でないこと」に特長があると思います。そういう意味では、福岡・九州にとってはチャンスであると思っています。
― 変化と挑戦を続けてきた西鉄グループ
変化に対応していける資質、風土があるのが福岡です。福岡・九州は、石炭産業などの基幹産業が変化しながら成長をしてきた歴史があります。「不屈の精神」「おおらかに人を受け入れる」「変化に強い」といったDNAを生かせば、明るい福岡がやってくると信じています。 西鉄グループも同じで、112年という歴史がありますが、当時主要事業であった福岡、北九州の市内電車をすべて廃止してきました。こういった中で、変化を繰り返し、挑戦を続けて、今日に至るわけであります。
― 必ず乗り越えられる
西鉄としても、創業以来最大の苦難にありますが、この困難は必ず乗り越えられると思っています。背景にあるのは、先輩方が築いてきた地域からの信頼です。我々現役もアフターコロナに向かって、元気な福岡、元気な西鉄を引き継いでいきたいと思います。
(この記事の掲載にあたってはRKB毎日放送㈱に許可をいただいています。無断複製・転用を禁じます。)
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