

4月21日(金)、西鉄定例記者会見において新規事業創出プログラム『X-Dream(クロスドリーム)』での選出案件・在留外国人向けプラットフォーム『NITI』(ニティ)の実証実験を発表しました。
本件は、入社7年目の丁 碩泳(ジョン ソギョン)さんが考案し、2021年度(クロスドリーム実施初年度)に選出された案件です。
(会見で説明する新領域事業開発部の林田部長と丁さん)
『NITI』考案のきっかけ
韓国出身の丁さんが、日本で暮らす中で感じたさまざまな苦労をもとに、在留外国人の方々に有益な情報やコミュニティを提供したいという思いから考案したサービス、それが『NITI』です。
丁さんは西鉄入社と同時に日本で暮らすようになりましたが、情報収集には苦労したといいます。
在留外国人向けコミュニティサイトはあるものの、
●ビザ等の手続関連のToDo機能や、不動産・家具家電レンタルなどの、在留外国人が生活するのに必要なサービスに特化した機能がない
●個人で運営するサイトが多く、明確なガイドラインが設定されてないことがある。そのため個人情報の保護などトラブルが起きた時の体制が整っていないことが多い
●英語専用や、韓国語でのコミュニティしかないなど、言語によってサイトが限られており、共通の言語間でしかコミュニティを作ることが難しい
など、不便を感じていたそうです。
そこで、同じような境遇の方々へのインタビューも重ねた結果、
日本生活の中で課題を抱えている「ひと」とその課題を解決する「ひと・情報・サービス」をマッチングし、
在留外国人の「くらし」のサポートに貢献できるようなサービス(アプリ)を考案しました。
アプリのコンテンツ
主に4つのサービスを提供する予定です。
①生活に必要な情報の提供
ビザ発行の手続き、不動産知識、就活プロセス、日本の文化など、生活における必須知識の提供および共有
②在留外国人向けサービスの提供
不動産、家具家電レンタル事業者と提携し、在留外国人向けサービスをシームレスに提供
③イベント情報の提供
日本人や同じ国籍の人々と交流できるイベントや多様なコミュニティーイベント、文化、祭りなどの情報を提供
④グループチャットの提供
在留外国人同士が相談や雑談ができる機能の提供(居住地域別、趣味別の多様なグループを作ってコミュニケーションが可能)
気になる収益については、利用者の料金は無料とし、人材派遣会社等からの求人スペース広告料や紹介成功報酬料、不動産・家具家電レンタルサービス業者からの紹介手数料などで運営していくことを目論んでいます。
2023年5月より実証実験の開始、2023年度中に事業化に向けた方向性が決定される予定です。
丁さんに一問一答!
Q.事業化に向けての意気込みは?
A.これから増えていく在留外国人の課題を解決するための重要な一歩だと考えています。NITIの事業化は社会課題を解決するとともに、西鉄の事業基盤を支える立派なビジネスとして成長させていきたいです。
Q.NITIという名前に込めた思いは?
A.NITIはNippon Itineraryの略で、「旅程表」を見ながら順調に目的地までたどり着くのと同様、NITIを利用して安心・快適に日本でくらしていただけるような旅程表のような存在になりたいという意味を込めています。
Q.入社以降の社歴は?
A.1年目、IT総合職として入社しグループ全体のセキュリティに関する業務や問い合わせ対応。2年目、西鉄情報システムに出向し、不動産関連のシステム開発、RPA開発・運用を通じてグループの業務効率化。3年目からは西鉄グループの働き方改革をけん引するためのシステム導入や業務プロセスの再設計を担当。その後、X-Dreamに応募し新領域事業開発部に異動しました。
Q.アプリ開発の経験はありますか?
A.業務としてアプリ開発を行った経験はないが、普段興味を持っています。小学校の時から簡単なプログラミングをしながら勉強はしていました。普段、ITトレンドや技術に関する興味もあって、半分趣味で勉強しています。
Q.ちなみに、なぜ西鉄に入社を決めたのですか?
A.西鉄は、くらし全般のビジネスを展開していて、生活者により大きくよい影響を与えられるポテンシャルがあると考えました。今後スマートシティやデータ利活用、新しい生活様式をリードするプロジェクトなどに参加するチャンスがあると考え、入社を決めました。
丁さん、ありがとうございました(*^▽^*)
事業化に向けて頑張っていただきたいですね!!
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