

5月11日(木)、西鉄グループにおける2022年度の連結決算が確定し、開示に合わせて記者会見が行われました。
今回はその内容についてみなさまへお知らせいたします。
当期純利益184億円、営業収益・各利益にて過去最高を達成
2022年度は、物流業で輸送需要の減少により航空輸出取扱⾼が減少したものの、販売価格は前期に⽐べ⾼い⽔準を維持したことや、
運輸業やレジャー・サービス業で新型コロナウイルス感染症による⾏動制限が緩和されたことなどによる需要の回復から、増収・増益となりました。
【セグメント別】運輸業/レジャー・サービス業が黒字化達成!物流業も利益を維持
【運輸業】
鉄道事業及びバス事業で新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和等により前期からは需要が回復したことから増収・増益(黒字化)。
なお、旅客人員は鉄道事業で 9.7%増(前期比)、バス事業(乗合)で 5.2%増(前期比)。
【不動産業】
分譲マンション販売戸数の増加、商業施設の賃貸収入が回復した一方で、商業施設の改装費用や諸税などの費用の増加などにより増収・減益。
【流通業】
生活雑貨販売業での新規店舗の寄与、一方でストア事業での物価上昇による節約志向の高まりなどを受けた既存店売上減少、またエネルギー価格の上昇に伴う水道光熱費の増加により増収・減益。
【物流業】
国際物流事業では、輸送需要の減少により航空輸出取扱高が減少したものの、販売価格は前期に比べ高い水準を維持し増収・増益。
国際貨物取扱高は、航空輸出で 13.0%減(前期比)、航空輸入で 4.9%減(前期比)、海運輸出で 6.4%増(前期比)、海運輸入で 8.2%増(前期比)。
【レジャー・サービス業】
ホテル事業で新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和等により前期からは稼働が上昇し、増収・増益(黒字化)。
【その他(車両整備関連、建設関連、金属リサイクル)】
建設関連事業で大型工事の受注が増加した一方、金属リサイクル事業で販売数量が減少したことなどにより増収・減益。
【参考:旅客人員推移】
【参考:ホテル稼働率推移】
【参考:コロナ前比較】
【2023年度業績予想】最終利益96億円確保へ
2024年3月期の業績予想については、鉄道事業、バス事業、ホテル事業の需要回復による増加を見込む一方で、国際物流事業で高騰していた販売価格の落ち着きなどにより、営業収益は4,573億円(前期比 7.5%減)、営業利益は173億円(前期比 33.8%減)、
経常利益は、持分法投資損失の増加などにより120億円(前期比 57.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は96億円(前期比 47.7%減)を見込んでいます。
社長コメント
林田社長は、決算総括および今後の展望について以下のように述べられました。(一部要約抜粋)
『新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和や政府の様々な政策が一定程度の需要回復に繋がり、また引き続き国際物流事業が大きく業績を牽引してくれたことから過去最高の決算を迎えることができた。
しかしながら、中身を丁寧に見ていくと依然として赤字部門は残っており、特にバス事業についてはあらゆることをやってきたものの、乗務員不足の関係や、様々なエネルギーコストの上昇などの要因も顕在化しており、これからもその要素は継続して続いていくだろう、と考えている。先般発表した第16次中計を着実に進めながら、何とか成長軌道を描いていけるようにやっていきたい。』
『今後、特に福岡においては世界水泳など様々なイベントも企画されており、イベントの復活や観光需要も増えていくと予想され、ホテル・レジャー、商業施設関係は今後のにしてつグループの収益・利益を牽引してくれるのではないかと期待している。
鉄道、バス関係については、これから観光客、インバウンド、イベント関係のお客様による積み上げが期待できればと思うが、足元の状況で言うとバスについてはまだコロナ前の8割程度のお客様、鉄道についても9割弱ぐらいしか戻ってきていないという状況がある。インバウンドの観光需要増があっても、ベースとなる日常使いのお客様の戻りがライフスタイルの変化や働き方の変化により収益の戻りの見通しは厳しいかもしれないが、何とか黒字化に向けてインバウンドや観光から繋がってほしい。』
ポストコロナ時代の本格的な幕開け、また長期ビジョン・中計始動元年、西鉄グループ社員一丸となって新しい時代を駆け抜けていきましょう!!
▼決算短信はこちらから
https://www.nishitetsu.co.jp/ja/ir/i_news/auto_20230510562501/pdfFile.pdf
▼決算説明会資料はこちらから
https://www.nishitetsu.co.jp/ja/ir/i_news/i_news20230522/main/0/link/20230522.pdf
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