

5月12日(木)、西鉄グループにおける2021年度の連結決算が確定し、開示に合わせて記者会見が行われました。
今回はその内容についてみなさまへお知らせいたします。
(左:経理部 福原部長)
当期純利益99億円、戦後最大赤字からのV字回復!
2021年度は、国際物流事業での輸出入取扱高の増加や、住宅事業でのマンション販売戸数の増加に加え、
運輸業やレジャー・サービス業では外出自粛などにより需要が低迷したものの、前年からは回復したことから増収となりました。
また、各社・各部門において構造改革・コスト抑制に努めた結果、増益となりました。
今回の決算はホテルの売却などによる固定資産売却益49億円を含むため、やや高めの着地となりました。
コロナ前(2018年度)との比較においては、営業収益は回復しているものの、営業利益段階ではおよそ半分程度となっており、まだまだ回復の道半ばにあります。
【セグメント別】運輸業/レジャー・サービス業の赤字幅が大幅縮小、物流業の大躍進が全体を牽引
【運輸業】
外出自粛・イベント中止・縮小などにより旅客人員は依然低迷トレンドにあるものの、前期からは回復したことや、運賃施策・ICポイント施策の見直しにより、増収・増益(損失幅の縮小)。
【不動産業】
マンション販売戸数の増加、賃貸事業で商業施設の賃貸収入が回復したことにより増収・増益。
【流通業】
収益認識会計基準の適用や、巣ごもり需要の反動やストア事業での粗利率低下・販促費の増加などにより減収・減益。
【物流業】
昨年に引き続き、過去最高益を記録。世界経済の改善などにより輸出入取扱高が増加し増収・増益。営業利益は前年比+200%!
【レジャー・サービス業】
ホテル稼働率は依然として低迷しているものの、宿泊主体では昨年比+14.3P回復し、かしいかえん営業終了特需などにより増収・増益(損失幅の縮小)
【その他(車両整備関連、建設関連、金属リサイクル)】
収益認識会計基準の適用等により減収、金属リサイクル業の鉄スクラップ相場等の上昇による粗利の増加などにより増益。
【参考:旅客人員推移】
【参考:ホテル稼働率】
【2022年度業績予想】最終利益73億円確保へ
2022年度においては、運輸業、レジャー・サービス業で、コロナ影響からの一定程度の需要回復による増収増益を見込んでいるものの、一方で物流業の粗利減や不動産業のリニューアル関連費用の増加による減益、また2021年度の固定資産売却益を計上していることによる特別利益の減少などを見込み、最終損益は73億円と予想しています。
林田社長は
「コロナに関しては、社会経済活動とコロナ対策を両立していこうと本格的な動きがはじまっている認識である。今期に関してはコロナによってこれ以上悪くなるということはなく、次第に回復していくと見ている。懸念材料としては、ウクライナ情勢に関連して、原油をはじめとした原材料価格の上昇や円安基調による資材の輸入価格の上昇など。」
「現在進めている聖域なき構造改革、事業モデル変革を最後まできっちりやりきり、需要の戻り、観光需要の戻りがこれから期待できるので、赤字事業についても黒字化を達成したい。」
と述べられました。
再起動の一年、西鉄グループ従業員一人一人が、社会の変化のなかにチャンスの芽を見つけ、知恵を絞り、力を結集しながら、利益拡大に向けて新たな挑戦を続けていきましょう!
▼決算短信はこちらから
https://www.nishitetsu.co.jp/pdf/ir/kessan/t20220512.pdf
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