

こんにちは!DX・ICT推進部働き方改革担当の丁です!
皆さんスマートウォッチはお持ちですか?最近、会社でもアップルウォッチを持っている方をお見掛けることが多くなりましたね!
実は世界1位の腕時計の販売会社はアップル!なんです。
ということでスマートウォッチお持ちの方、こういう通知ご覧になったことありますか?
お持ちでない方は同じ部署や近くにアップルウォッチお持ちの方がいらっしゃったら、この画面見たことないかお話ししながらスマートウォッチの便利さについてお話してみてください!
通知について簡単に説明しますと左から下記のとおりです!
・(図1)呼吸が不安定な時に「呼吸が不安定です。深呼吸しましょう。」
・(図2)長時間座っていると、「一回立ち上がって、1分ほど間動きましょう」
・(図3)事前に設定した運動量の達成度をグラフで表示し、「あと、もうすこしで達成!」
上記のようにスマートウォッチからいろいろ勧められますが、これが思ったより効果的で、ウォッチから「目標達成まであと少し!」と通知されると、「ちょっとだけなら、今日は歩いて帰ろうかな?」という気持ちになったりもします。
前置きが長くなりましたが、実はこれが今回ご紹介する「IoB(Internet of Behavior、行動のインターネット)」の身近な一例です!
ここ最近「2021年以降はIoBの時代」や「2025年末までに、世界人口の半分以上が少なくとも一つのIoBシステム(企業または政府)の分析対象になる」という記事もあるようで、最近海外を中心に注目を集めているのが「IoB」です。いったいどんな概念でしょう。
1.IoBって何?IoTとは何が違うの?
「Vo17. モノからモノへ!IoTって何?」ではIoT(モノのインターネット)についてご紹介しましたが、今回ご紹介するIoBは少し似ているようで違う概念です。
IoTがインターネットにつながっている機器同士がデータの送受信(例:気温センサーで遠隔地の気温を確認)や、遠隔で特定の操作(例:出勤中にエアコンの電源Off、お風呂のお湯を沸かす)を行うなどの意味が強いとすると、IoBはIoTにビジネススキル・ノウハウが加わったイメージです。
まず、IoBの定義ですが
「行動のインターネット (IoB) は、人間が意思決定を行うために技術を使用する方法、時期、理由を理解しようとする研究開発 (R&D) の分野です。IoBは、行動科学、データ分析、モノのインターネット(IoT)の3つの分野を組み合わせたものです。」
※出所:techopediaの原文を翻訳
これだけ見ると、なんか難しいそうと思ってしまうかもしれないですが、簡単に説明すると① IoT機器(センサー、スマホ等)から収集したデータを、②人間もしくはAIが分析し、③お客様の行動パターンを把握・これまでのノウハウを活用し、お客様の行動を誘導してビジネスに活用することを意味します。
つまり、IoBは「ICT部門の技術力」と「事業部門のノウハウ」が融合されたってことですね!
2.世の中で活用されているIoBを使ったサービス
では、ビジネスでIoBを活用したらどんなことができるか事例をご紹介します。
① 利用ベース自動車保険(UBI : UsageBased Insurance)
海外ではすでに2008年ぐらいからある保険商品ですが、この保険は運転者の走行スピード、運転距離、急ブレーキ回数などを分析し、分析結果を基に割引率を算定し運転習慣が良いと判断した場合は保険料が安くなり、悪いと判断した場合は高くなります。
こうすることで、運転者は保険料を意識して運転時に注意することになりますし、保険会社は事故率が減ることで損失を軽減することができます。
② スマートデバイス(特にスマートウォッチ)
こちらは文頭に例として書いていたアップルウォッチの通知が代表的です。「ゴールまであと少し」と通知して運動を誘導することで利用者の健康に配慮したり、チャレンジ目標を達成したら「バッジ」を付与したりすることでSNSへの共有を誘導し、ユーザが製品を無料でPRするというマーケティング戦略に活用することも可能です。もちろん利用者が増えるといろんなサービスと連携して収益性を強化することももちろん可能になります。
3. 西鉄グループ内での活用の可能性は?
では、西鉄グループにおいてはどのような活用ができるか想像してみましょう!
アイデアが浮かびましたか?
下記の図は2年前デジタル戦略推進委員会のモビリティチームで検討した内容です。
バスの混雑度や遅延状況などを分析・予測し、混雑時間帯にユーザの好みや気温などのデータを反映し、ワインバーをお勧めすることで快適に帰れる時間に調整することや、日頃のレストランなどのお店やイベントを目的地としてお勧めすることも可能です。
他にも、グループ内の連携も可能で、例えば寒い日に利用者が帰宅中ということが確認できたらスマホのアプリに鍋のレシピを通知し、自然と西鉄ストアで具材を買って帰るよう誘導することも可能です。
こういう取り組みで「利用者」と「施設」、「西鉄」すべての関係者がWin-Winになる関係を作ることも可能になりますね!
今年の1月にも「ナッジ応用技術」により鉄道やバス利用者の行動変容を促すアプリを用いた「安心快適なおでかけサポート実証実験」を開始しました。(リリースはコチラ)
IoBを活用すれば、他にも住宅や商業施設などでも様々な取り組みができるかもしれませんね!
4.おわりに
IoBという単語だけみると一見難しそうですが、皆さんが普段お客様と接する中で自然と気づいたお客様の行動パターンやビジネスノウハウにデータを加えただけのものです!
サービスの運営にかかる費用の削減、それによるお客様には安価にサービスを提供、またサービス品質向上によるお客様の満足度向上など、IoBのフル活用は企業にとっても最大のパフォーマンスを発揮できる考え方ですし、お客様にとっては「おもてなしのDX」ではないかなと思います。
しかし、現在の技術でどういうことができるか知らないと何も始まらないですよね!最近の技術がどれぐらい発展していて、どういったことができるか日頃興味を持つとお客様のために様々な取り組みができると思います。
これからICT部門の技術に関する知識と、事業部門のノウハウを活かしたコラボが増えることが楽しみです!
今月のPC活用術
今回はパワーポイントでよく使うショートカットをご紹介します。
パワーポイントで発表者モードにする際、「スライドショー」タブからクリックしなくても「最初から」、「現在のスライドから」を簡単に開始できます!
ぜひご活用ください!
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