

こんにちは!DX・ICT推進部働き方改革担当です!
突然ですが、みなさんは普段生活している中で次のような思いをしたことはないでしょうか?
「外出中だけど家の扉閉めたかな...?」
「今日は寒いし、家に帰ってすぐにお風呂に入りたいなぁ」
「旅行中だけど、家で留守番しているペットの様子が気になる...」などなど
実はこれらは全てIoTという技術の活用によって解決することができます!!!
しかしみなさんの中には「聞いたことはあるけど...そもそもITやICTと何が違うの?」や「意味は分かるけど...実際に何ができるの?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
ここからはIoTとはそもそも何か、そして
IoTを活用することでどのようなことが実現できるかについてご紹介していきます!
1. IoTって何?ITやICTとは何が違うの?
まずは次の表をご覧ください!IT、ICT、IoTの違いをまとめた表です。
うーん、ちょっと難しいですね...。もう少しわかりやすく説明しますね!
ITとは日本語に訳すと「情報技術」です。ICTを日本語に訳すと「情報通信技術」となります。
もっとわかりやすく言うとデジタル機器や、デジタル化された情報や技術のことをITと言います。例えば...パソコンやスマホ、アプリとかですね!
一方ICTは「情報や知識の共有(Communication)」に重きをおいていて、通信を使ってデジタル化された情報をやりとりする技術のことを指します。一番イメージしやすいものは...メールやチャットではないでしょうか?つまりICTとは、情報技術を使って人と人、あるいは人とインターネットをつなぐものなのです!
次に今回の本題であるIoTについてです!IoTを日本語に訳すと「モノのインターネット」になります。モノのインターネット?少しイメージしにくいかと思いますので簡単なイメージ図を準備してみました!
ICTは人と人あるいは人とインターネットをつなぐものであるのに対して、IoTとは従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー、ICカード、住宅、車、家電など)がインターネットに接続され、インターネットを通してモノが持つデータの送受信ができるようになる技のことを言います。これにより、遠隔地からモノの状態の細かい管理やモノの制御ができるようになるのです!
2.IoTを活用することで何ができるようになるの?
IoTの活用によって実現できる機能は大きく分けて「モノを操作する」「モノの状態を知る」「モノの動きを検知する」「モノ同士で通信する」の4つに分類されます。それぞれ少し詳しく説明しますね!
①モノを操作する
IoTの代表格であり、離れた場所にあるモノを遠隔で操作できる機能です。この機能はみなさんもイメージしやすいのではないでしょうか? 例えば外出先からスマホを使って自宅のエアコンや炊飯器などの家電を操作することができます。また、お風呂を沸かしたり、ドアの施錠を行ったりすることもできます。
生活を便利にするための用途で活用されるケースが多いのが特徴です!
②モノの状態を知る
離れた場所にあるモノや人の状態を知ることができる機能です。 この機能もIoTの中心機能の1つと言えます。 家の施錠状況や照明の状態を外出先から確認できるため、締め忘れ・消し忘れを防止することができます。また、エアコンの温度を外出先から管理して室内環境を最適な状態にキープすることも可能です。他にもペットの首輪に加速度センサーや温度センサーを搭載したIoTデバイスをつけることで運動量や体内温度のデータを取得でき、ペットの健康状態を逐一確認することができます。体調の異変にいち早く気づくことができるので、獣医への迅速な相談が可能となり大きな病の防止につながります。
モノに搭載されたセンサーから情報を取得し、インターネット経由で情報データを送受信することでモノや人の状態を把握できるところがポイントです!この機能は日常生活以外だけでなく、仕事の現場でも広く活用されており、例えば工場では製造機械から送られるデータをもとに稼働状況を常に監視し、異常を発見した際はアラートを警告し、安全な稼働に貢献しています。
③モノの動きを検知する
モノや人の動きから現在の状況を知ることができる機能であり、モノや人の動きを検知する「センシング技術」とIoTを組み合わせたものです。西鉄バスナビアプリでは利用者がバスの現在地を確認することができますが、実はこの機能を活用していて、バスに搭載しているGPSセンサーから運行状況をリアルタイムで取得しています。 また、地震発生時に、建物に設置している小型センサーが揺れを測定し、建物の安全性を分析評価する仕組みもこの機能を活用したものです。
モノや人の動きの重要な変化を見逃さず、現在の状況を推測して素早くアクションできる点がポイントです!
④モノ同士で通信する
インターネットに接続したモノとモノ同士でデータを送受信し、複数の電子機器を自動で動かすことができる機能です。
①、②、③の機能が複合されたような機能のイメージです。例えば、オフィス・商業施設×IoTの「スマートビルディング」では、センサーを用いて自動で無駄なエネルギー消費の抑制や入退場の管理を行っています。また、この機能とAI(人工知能)を組み合わせたものが自動運転で、車に搭載されたセンサーによって位置情報や走行状況などのデータを取得し、そのデータをAIが分析して結果を車に返すことで、データに応じた安全な自動運転が可能になります。
人の判断を挟まずにモノ同士で通信を行って自動的に判断・動作するため、特に"自動化"という観点で期待を高めている機能です!
3.こんな分野でもIoTは活用されています!
現在IoT技術は様々な分野で活用されています。ここではいくつかの分野でのIoT活用事例をご紹介したいと思います!
①介護×IoT(見守りシステムによる施設居住者のケア)
居住者のベッドや居室空間にセンサーを設置し、システムと連携させることで、別の部屋・場所・空間にいるスタッフに高齢者の情報を知らせるシステムです。センサーによって検知された居住者の動向は随時管理者へ通知されるため、居住者の状態をリアルタイムで把握することが可能です。夜間の施設内巡視を筆頭に、介護職員の負担となっていた見守り業務の効率化や介護現場の省人化が期待されます。
【見守りシステムイメージ】
居住者の居住空間やベッドに設置したセンサーがインターネットにつながり、センサーで測定したデータを管理者のPCに表示・記録させる部分でIoT技術が活用されています!
(居住空間やベッドに設置したセンサー⇒インターネット⇒管理者のPC)
②観光×IoT(おもてなしクラウドによる外国人観光客の誘致)
外国人観光客が個人の属性(性別、年齢、出身、食の禁忌情報など)を観光前に事前に登録し、その情報を反映したICカードやスマホを観光施設へ入場やレストランでの注文、宿泊施設へのチェックインの際に使用することで、言葉の壁を感じずスムーズに観光することが可能となり、外国人観光客の獲得につながります。
【おもてなしクラウドイメージ】
スマホやICカードがインターネット(クラウド)につながって属性情報を各施設へ送る部分でIoT技術が活用されています!
(スマホ、ICカード⇒インターネット(クラウド)⇒観光施設やレストラン、ホテルにある端末)
③医療×IoT(ウェアラブル端末による健康管理)
ウェアラブル端末と呼ばれるIoT機器を搭載した腕時計や眼鏡から取得した歩数や消費カロリー、体温・心拍数をインターネットを介してPCやスマートフォンに記録される仕組みが近年多く活用されています。これらの情報をリアルタイムに取得することで、身体の"要注意"情報を見える化し、本人や介護者に注意や気づきを促すサービスが医療分野では数多く提供されるようになってきました。
【ウェアラブル端末(腕時計型)イメージ】
ウェアラブル端末がインターネットにつながり健康に関する情報をPCやスマホに送信する部分でIoT技術が活用されています!
(ウェアラブル端末(スマホや眼鏡など)⇒インターネット⇒PC、スマホ)
他にも運輸業では車両にIoT機器を搭載することで、常時データを取得・記録して車両の耐用年数を計算したり、遅延や利用者の滞留が起きた際に、職員のタブレット端末や利用者のスマホに復旧見込みや迂回ルートなどの情報を配信したりする際にIoT技術が活用されています。
また、ホテル業では各部屋にIoTセンサーを設置して部屋に人がいない場合や清掃が必要な部屋を知らせる仕組みを活用している企業もあります。本当に清掃が必要な部屋に対して適切なタイミングで作業ができるので、清掃作業を効率的に行うことができます。
4.西鉄グループではこんなことに取り組んでいます!
ここからは西鉄グループのIoT活用の取り組み事例をいくつかご紹介していきます!
①スマートバス停の開発(西鉄エム・テック)
西鉄エム・テックは株式会社YE DIGITALと「スマートバス停」を共同開発しました。スマートバス停とは、事務所のPCからボタン1つでバスの運行時刻表や運行系統図、お知らせ文や広告などを遠隔でリアルタイムに更新、表示できるバス停です。現在時刻に合わせ、直近の時間帯の時刻を拡大表示する機能も有しているため、バスをご利⽤になるお客さまには分かりやすいと評判です。また、ダイヤ改正時の時刻表やお知らせ文の準備や前日深夜の張替え作業といったバス事業者の悩みを解決できるようになり、働き方改革への寄与が期待されています。
現在、大きさや仕様が異なる4タイプのスマートバス停が北九州市や金沢市、神戸市など全国に70基展開されています。
【スマートバス停の仕組み】
事務所のPCからインターネット(クラウド)に時刻表や広告を送信し、それらをスマートバス停に表示させる部分でIoT技術が活用されています!
(PC⇒インターネット(クラウド)⇒バス停(スマートバス停))
②IoT住宅の販売(西鉄住宅事業本部)
2022年1月より西鉄住宅事業本部で「IoT住宅」の販売が開始されました。(サニーヴィラ大橋駅南Ⅱ) (※1月12日リリース)スマートフォンやタブレットに入れたアプリ上で、外出先から玄関ドアの施錠・開錠や、戸締り状態の確認が可能となるため、セキュリティが強化されます。また、外出先からの帰宅中にお風呂のお湯はりやエアコン・床暖房の起動も可能で、快適性・効率性のニーズへの対応もバッチリです。
【IoT住宅イメージ】
外出中にスマホからインターネットを経由して各家電を操作する部分でIoT技術が活用されています!
(スマホ⇒インターネット⇒IoT技術を搭載した各家電)
③ビーコンマーケティングの実証実験(西鉄DX・ICT推進部)
ビーコンマーケティングとは、ビーコンと呼ばれる無線局などから発せられる赤外線や電波から位置情報を取得し、その情報をもとにスマホやタブレットに各種通知を送る仕組みを用いた位置情報マーケティングの手法です。ビーコンマーケティングを活用することで、お客さまの行動・趣味趣向をデータとして蓄積し、適切な内容・タイミングでお知らせをピンポイントで送ることが可能になります。現在はDX・ICT推進部が中心となって西鉄大牟田線全駅や西鉄バスの一部のバス停にビーコンを設置し、実証実験を行っています。
【ビーコンマーケティングの仕組み】
店内や駅に設置されたビーコンとスマホに入れた特定のアプリがインターネット上で結びつき、クーポンやお知らせをスマホに通知する部分でIoT技術が活用されています!
(スマホ(アプリ)⇔インターネット⇔ビーコン)
5.IoTは今後どうなる?
日本国内のIoT市場の支出額は2025年に10兆円を超えると言われています。市場成長の大きな要因として、新たな生活様式への移行があげられます。新型コロナウイルス感染症の感染防止策の一環として、テレワークの導入や3密の回避が推奨され、これまでとは違った生活様式が求められています。また高齢化社会による労働人口の減少もIoTを活用に大きな影響を与えています。人材の育成やプライバシーの保護・セキュリティの強化などIoTまだクリアすべき課題はありますが、ウィズコロナ・ポストコロナ社会、そして高齢化社会が進む日本において、企業によるIoT活用の重要性は今後さらに大きくなっていくと予想されています。
各部各社でIoTの活用を検討する際は、まずはDX・ICT推進部へご相談ください!
6.今月のPC活用術(ALT+F4)
開いているアプリを終了することができます!また、デスクトップ画面で行うと「シャットダウン」「再起動」「サインアウト」、「ユーザの切り替え」ができます!とても便利ですよ!!
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