

こんにちは。DX・ICT推進部 DX推進担当です!
みなさん、プレゼンテーション資料や説明資料を作る際に、持っているデータを活用して棒グラフや折れ線グラフといった「グラフ」を使っている方もいらっしゃると思います。グラフの各意味を理解して、使っていますでしょうか?
グラフは、【比較】・【推移】・【偏り】・【関係】という4種類があり、実は各グラフで伝えられることは変わってくるのです。データを意図にあったグラフで表現することで持っているデータがさらに活用できるということもあります!反対に、グラフを読む際にも、世の中には、意図的に制作者の都合の良い印象を与えるグラフも存在しますので、惑わされないためにも、グラフの各意味を理解することは重要です!!
今回は、2021年2月16日よりスタートし、社員割引の案内と、グループ利用で貯まるスタンプカードが一体となった、西鉄グループ社員(と、そのご家族)のためのアプリ「にしグル」で取得した各種データを使って説明していきます!
https://nishitetsu.solanowa.jp/toko/2021/03/nsgr.html
INDEX
01.比較・推移(個別):折れ線グラフと棒グラフ
さっそくですが、アプリの月別の登録者数を表したいと思った際に、どのようなグラフを用いることが良いでしょうか?
下記のグラフは、折れ線グラフと棒グラフで、にしグルの月別の累計登録者数と新規登録者数をグラフ化したものになります。折れ線グラフは推移を表すのが得意な形式である一方で、棒グラフは比較が得意な形式です。
新規登録者数の推移を見せたいのであれば、左側のグラフのように折れ線グラフが分かりやすく、一方で右側のグラフのように棒グラフを使い表現すると、各月の新規登録者数に意識がいき、月ごとの変化に気づきにくくなってしまいます。同じように、10月の累計登録者数を意識させたい場合は、左側のグラフのように棒グラフで表すことが分かりやすく、一方で、右側のグラフのように折れ線グラフで表現すると、各月の累計登録者数が分かりにくくなってしまします。
右側のグラフと左側のグラフでは、同じデータを使っていますが、グラフによって見え方や持つ印象が大きく変わると感じたのではないでしょうか??
(図1)(図2)
他にも、下記は月別登録者数を、データの増減がわかりやすい滝グラフ(棒グラフの一種)で表したものなります。
滝グラフは、増減により各月の推移と、合計により推移による累計を表す際に有効です。同じデータであっても何を伝えたいかを考えることが最も重要になります。
(図3)
02.比較・推移(全体):円グラフと帯グラフ
続いて、集計したデータの全体の割合を示したいと思ったときには、どのようなグラフを用いるのが良いでしょうか?
にしグルでは、条件によってスタンプをGetすることができます。
スタンプ付与条件には、「決済・ログイン・来店・初回登録・家族紹介・実名コメント・商品申込」があり、下記は各条件の全体の割合を円グラフと帯グラフで示したものになります。
円グラフは「全体に占める割合」だけを表現するのが得意な形式で、帯グラフは「部分と部分の割合」を比較するのが得意な形式です。円グラフでは、決済とログインで取得したスタンプ数が全体の2/3の割合を占めていることが一目で分かります。一方で、帯グラフでは、各項目が横に並んでいるため、各項目のスタンプ割合を比較しやすく、決済で取得したスタンプ割合は、初回登録で取得したスタンプ割合の3倍であることが分かりやすいですが、円グラフのように全体の占める割合は分かりにくくなっています。
(図4)(図5)
03.偏り: ヒストグラム
アプリ上にどの年齢層が多いのかを知りたいときには、どのようなグラフを用いるのが良いでしょうか?
下記のグラフは、年齢をヒストグラムで表したものになります。ヒストグラムでは、横軸に連続したデータ(年齢・金額・重量等々)で、どのような偏りがあるのかを示すのが得意な形式です。
左側のグラフは粒度を荒く10歳単位、右側のグラフは粒度を細かく4歳単位で表しております。左側のグラフから40代・50代が多いことが分かります。右側のグラフを見ると、44~52歳が多く、20代でも24~28歳が多いことが分かります。40代・50代が多いことのみを伝えたい場合、左側のグラフのみでよいですが、右側のグラフを見せると、24~28歳が多いことに突っ込まれる可能性があり、伝えたいことがぼやけてしまう可能性もあります。
必ずしも詳細なデータで示したグラフが良いとは限りません。シーンによって何を伝えたいかで変えることが大事です。
(図6)(図7)
04.関係:散布図
「天気」と「バス・電車の乗車人数」の関係性のように、一方の要素に対してもう一方の要素がどう変動するのか知りたいときには、どのようなグラフを用いるのが良いでしょうか?
下記は、にしグルユーザーにおける「利用回数」と「利用金額」の関係性をnimoca加盟店別に散布図で表したグラフになります。
左側のグラフから西鉄ストアが圧倒的に利用回数でも利用金額面でも利用されていることが分かります。西鉄ストア以外を見やすくするために西鉄ストアを除いた散布図を右側示します。そうすると、1回の利用金額が多い商業施設(ソラリアステージやソラリアプラザ、レイリア大橋、インキューブ等)がグラフの右下にあり、1回の利用金額が低い、食堂等で使われる西鉄ビルマネ、西鉄バスがグラフの左上にあることが分かります。
利用回数と利用金額で加盟店においてどのような関係があるのか伝えやすくなりますね。
(図8)(図9)
05.まとめ
今回は、にしグルの利用状況を、様々なグラフで示しました。
実は今回紹介したグラフ以外にも世の中には様々なグラフがあります。どのようなシーン(じっくり考えてもらう場面や素早く判断してもらいたい場面等)で何を伝えたいかによって使うグラフの種類や表現方法を使い分ける必要がありますし、グラフは伝えることで何かを決めてもらう・決めるためにあります。
グラフを作るには、
様々なデータが必要になる場合もありますし、データを有効に示すためには見せ方が大切です!!
データを集めたい、グラフを使って可視化したいと思っている方は、ぜひこの機会に、DX・ICT推進部にご相談ください!!!
(図10)
06.今月のパソコン活用術【プレゼンのときの画面切り替え】
プレゼンや会議でディスプレイに表示させる機会は多いと思います。
そんな時に「自分の画面には映っているのに、投影画面に表示されない」「拡張で表示したい」と思ったことはありませんでしょうか?そんなときの便利なショートカットキーをご紹介します。
(図11)
[Windows]+[P]キーを押すだけで、画面右側に表示方法を選択する画面が表示され「複製」「拡張」等選択できます。プレゼンや会議をよく利用する方には非常に便利だと思います!ぜひご活用ください。
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