

東京事務所の西野です。
今回は横浜に足をのばして、企業が運営する体験型展示施設を視察して"本物体験"に触れてきましたのでレポートします!
横浜シンフォステージ
今回の舞台は横浜市のみなとみらいエリアに今春開業した大型複合ビル"横浜シンフォステージ"。
「ヒト・モノ・コトが調和・共鳴(シンフォニー)し、新たな価値を創造する舞台」という想いが込められた、商業やホテル、オープンイノベーションオフィスなどが入居する次世代型複合ビルです。
そこに入居するYAMAHAのショールームをメインに訪問しました。
YAMAHA e-RIDE BASE
ヤマハ発動機が運営するeBike(電動アシスト自転車)等の展示体験施設。
入館するとヤマハの本拠地である静岡産のお茶でもてなされ、施設内のカッコイイ自転車やバイクの展示、180度大型スクリーンのシアターによる迫力の映像を楽しめます。
既に満足感ありですが本題はここから。
こちらではeBikeの乗車が体験できます。(無料・30分程度)
受付手続きを済ませると、操作方法と合わせて自転車の交通ルールの説明を受けます。
久々に市街地を自転車で走る私にはありがたい時間。
本年11月から法改正で罰則が強化された自転車運転。
法令遵守・安全第一を学ぶ良い機会です。
なお、eBikeと一緒にヘルメットとバッグが貸し出され、水や手袋が無料提供されます。至れり尽くせりです。
いざ乗車体験へ。
漕ぎだしたらあっという間に20km/h半ばに楽々到達する強力なアシスト力で、すいすい~っと横浜の街を駆け抜けます。
風を切って走る爽快感と横浜のステキな街並みを堪能していると瞬く間に30分が経過。
道に迷いながら帰還しました。
自転車を返却後、再びお茶で一服しつつアンケートに回答。
あまりの乗り心地の良さに感動したので「この自転車おいくらですか?」とお尋ねすると「34~36万円ぐらいです(ニッコリ)」とのこと。
ふーん、まあまあじゃん・・・。
ヤマハミュージック横浜みなとみらい
続いてe-RIDE BASEとは別棟のビルに入居する、ヤマハが運営する音楽や楽器の体験型ブランドショップを覗きました。
何といっても魅力的なのは本物の楽器をお試し演奏することができるコーナー。
経験者はもちろん、私のような未経験者でも気軽に触れることができます。
ギターやピアノから電子ドラムや管楽器まで、ずらりと並ぶ高価な楽器を大人も子供も自由に楽しそうに奏でていました。
何だか心が弾むひと時。
また、1階吹き抜け空間には壁一面に広がる巨大ビジョンがあり、定期的に映像と音楽がリンクしたショーが展開されます。
そこかしこに置いてある自動演奏楽器を抱っこして振動に直に触れることで、生の演奏体験に没入する感覚が味わえます。
何だか癒されるひと時。
京急ミュージアム
横浜シンフォステージのすぐ近くにある、京急ミュージアムにも足を運んでみました。
こちらも無料(一部コンテンツは有料)で"見て触れる"ことができる体験施設で、京急電鉄の本社ビル1階にあります(2020年1月オープン)。
入館すると京急沿線を再現した巨大ジオラマとレトロ車両が圧倒的な存在感を放っており、駅表示や運行案内板が臨場感を醸し出しています。
特にジオラマは京急沿線の見どころや自社事業が上手にディフォルメして再現されており、会社の特徴が分かり易く伝わってきます。
館内には電車の運転シミュレーターや本物さながらのバス運転台が設置されており、子供やお兄さんたちが本物気分の体験を味わっていました。
来たれ!未来の運転士!!
感想
本物体験を提供できるのは自社運営施設ならでは。
誰でも幅広く体験できる無料開放は、企業ブランドの発信やファンづくりはもちろん、来訪や交流促進により街の魅力や価値向上にも大きく貢献する取り組みだと思います。
また、本物体験にはネットやリモートでは得られない発見や感動があることを改めて実感しましたし、お子さんたちも好奇心や創造力を刺激されて良い影響を受けている様子でした。
みなとみらいエリアには、他にも大手メーカーのショールームや体験施設、少し足を延ばせばカップヌードルミュージアムなどが点在しています。
機会があれば、公設の博物館や科学館とは一味違った企業施設巡りで、ブランディングの参考や感動体験を得てみるのはいかがでしょうか?
おまけ(IMMERSIVE JOURNEY)
"偽物体験"(という言い方は不適切にも程がありますが...)にも触れてきました。
12月に横浜駅直結のビルにオープンしたばかりのXRエンタテインメント施設「IMMERSIVE JOURNEY(イマーシブジャーニー)」。
初回公開作品はエジプトのピラミッドの物語です。
ネタバレ回避のため詳しくレポートはしませんが、この手のアトラクションはパニックものや派手な演出が多い中、本作はアカデミックで本物志向なので幅広い世代が楽しめる内容になっていました。
約40分間、どっぷりと没入できる旅行体験に「XR体験はここまで進化しているのか・・・」と感心せざるを得ませんでした。
同様の施設が万博や他都市にも展開されていくかも知れません。
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