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【東京見聞録】100億円かけてリニューアル!「西武園ゆうえんち」

【東京見聞録】100億円かけてリニューアル!「西武園ゆうえんち」

東京事務所の川上です。今回は、開業70周年記念事業として5月にリニューアルオープンした「西武園ゆうえんち」を取り上げます。

リニューアルのコンセプトは「心あたたまる幸福感に包まれる世界」

1960年代をイメージした、新しいのに懐かしい非日常の世界でお客様を「幸福感」で包み込むことで、遊園地の復活、ひいては地域の活性化を目指します。

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「西武園ゆうえんち」とは

「西武園ゆうえんち」は、1950年に開業した埼玉県所沢市にある郊外型の遊園地で、西武鉄道グループが運営しています。

アクセスは電車で池袋から約40分。新宿から約50分。近隣には系列の競輪場やゴルフ場、ライオンズの本拠地であるメットライフドームがあるほか、多摩湖や狭山湖など豊かな自然にも囲まれています。

団塊ジュニア世代に支えられて1988年度には年間194万人の来場がありましたが、少子高齢化の進行やレジャーの多様化に加え、施設の老朽化もあり、この年をピークに利用者が徐々に落ち込み、2018年度は約49万人となりました。

この状況を打破するために、開業70周年の節目に大規模リニューアルが行われました

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「100億円リニューアル」の壮大な目標

リニューアルにあたり、森岡毅氏が率いる「株式会社 刀」と協業することとなります。USJの再建実績に加え、「地域創生」に取り組んでいることも決め手となったとのこと。

「西武ゆうえんち」に賑わいを取り戻すことで、西武鉄道の重要拠点である埼玉・所沢の地を「訪れたい場所」に変えるだけでなく、同じ悩みを抱える全国のレジャー施設に再生復活への勇気を与え、各地域が活性化することで日本を元気にしていくという壮大な目標を共有して進められたそうです。

コンセプト「心あたたまる幸福感に包まれる世界」については、デジタル化が進んだ現代社会は便利である反面、情報にあふれ、心休まるときがなく、人間関係も希薄化している。そのような時代だからこそ、人と人との情緒的なつながりや安心感にあふれる場所を創りたいとの考えに基づいて設計されました。

1960年代をイメージした懐かしい町並みを圧倒的なクオリティで再現し、大人世代にとっては懐かしく、若い世代にとっては新鮮な「昭和」を体験していただくことで、多くの人の心を揺さぶり、幸福感で満たすことを目指されています。

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細部まで再現度にこだわった「夕日の丘商店街」

1960年代の町並みを見事に再現されています。細部まで作りこまれた30の店舗が立ち並ぶアーケード街に一歩踏み入れると、あっという間に昭和の雰囲気に引き込まれます。

演出にもこだわっており、「バナナの叩き売り」等のパフォーマンスや、提供するメニューも「クリームソーダ」や「ナポリタン」など昭和な雰囲気が漂います。園内通貨「西武園」を使った買い物でも没入感やドキドキ感を楽しめます。

感想としては、まずディテールまで本気で作りこまれていることに感心しました。当時を経験していないアラフィフの私でも十分楽しめました。

また、若い方の比率が高いことにも驚きました。彼らにとって昭和は新鮮で珍しく感じるのでしょうね。なにより「映え」そうな写真が取れますし。

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リアリティがすごい!「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」

次は、「ゴジラ」をテーマにした世界初の大型ライド・アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」のご紹介です。

映画を見に来た観客が、ゴジラとキングギドラの激闘に巻き込まれ、特殊装甲車に乗り込んで脱出するという、かなり斬新な設定の屋内型アトラクションで、こちらも今回のリニューアルの目玉のひとつとなります。

細部までこだわって作りこまれた映像と、ゲストの心理に合わせたストーリーやライドの動きを精緻に設計することで、体験したことのないスリルと爽快感を全身で感じられます。

映像は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどを手掛けた映画監督の山崎 貴氏が担当されています。

こちらの感想としては、"言葉では言い尽くせないほど素晴らしい"と感じました。これに乗るためだけに遊園地に訪れる価値があると思います。

巨大なスクリーンに映し出されるリアリティーの高い映像壮大なサウンドに加え、それと連動したライドの動きにより、現実に起きているのではないかと本当に錯覚します。

パラシュート付きの特殊装甲車は空も飛べるのですが、その浮遊感は凄まじく、迫力満点でかなりのインパクトを受けました。また、CGによるビジュアルも秀逸で当時の東京の町並みをリアルに再現されています。

ゴジラに興味がなく、アトラクションにも縁遠い私がこれだけ感激するのですから、好きな方にはたまらないと思います。おすすめです!

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"ここにしかないなにか"を徹底的に作りこむ

郊外型の遊園地は、コロナやレジャーの多様化で全国的に厳しい状況にあります。「西武園ゆうえんち」のチャレンジは注目に値するものですが、これで復活できるかどうかは正直わかりません。

ただ、従来型のどこにでもある施設ではなく、"ここにしかないなにか"を徹底的に作りこむ姿勢は学ぶところが大きいと感じました。

また、今回紹介した「ゴジラ」のアトラクションは、映像と組み合わせることで、あまりスペースを必要としていないことにも驚きました。

遊園地に留まらず、街なかに整備できる可能性も大いにあると感じました。

アクセスに少し難がありますが、東京に来る機会にはぜひ足を運んでみてください。

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ライター

篠原

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