

東京事務所の川上です。
今回は、6月末に大宮駅構内で開業した"地域・地方とつながる場 "「Eki Tabi MARKET(えきたびマーケット)」をご紹介いたします。
改札を出てすぐ、「みどりの窓口」に隣接する一等地での新たな取り組みとなります。早速ご紹介してまいります!
「Eki Tabi MARKET(えきたびマーケット)」とは
「JR東日本 駅たびコンシェルジュ大宮」「イベントスペース」「コレもう食べた?」「STATION BOOTH」からなる、毎日の暮らしを便利にするサポート機能と、各地の魅力が満載の情報発信機能を備えた施設であり、JR東日本グループが推進する「Beyond Stations 構想」(駅は「交通拠点」を超えて、ヒト、モノ、コトがつながる「暮らしのプラットフォーム」へ)の一環として開業されました。
期間ごとにテーマを設定、沿線を中心とした旅行商品、サービス、情報、イベント等を通して、地域・旅の魅力をお届けするとともに、オンラインショップ「JRE MALL」とも連動し、リアルでもデジタルでも地域・地方とつながるお客さまの豊かな日常をご提案されます。
○「JR東日本 駅たびコンシェルジュ大宮」
【旅の案内に加え、JR東日本グループのサービスも紹介。旅行関連等のイベントを開催】
お客様の要望に合わせた行程づくりをサポート。お得なWeb商品のご案内や購入方法のご説明、インバウンド旅行者のサポートや各種講座・セミナーも実施。
○「イベントスペース」
【様々な地域・地方の魅力を感じられる催事、各種セミナー等を期間限定で開催】
これまで「東北パン祭り」「東北夏野菜マルシェ」などを開催。訪問時は「北海道マルシェ」が開催中。
○「シーズンショップ『コレもう食べた?』」
【"ちょっと良い味覚"が期間限定で入れ替わり、食を通じ様々な地域・地方の魅力を発信】
「パティスリー&カフェ ミティーク」、「コルマール堂」と仙台市にある人気店が続けて出店。
えきたびマーケットから始まる新たな試みとして
○「STATION BOOTH supported by ネスカフェ睡眠カフェ」
本施設内に設置された8台あるSTATION BOOTHのうち1台を使用し、リクライニング機能付きチェアでくつろぎながらコーヒーを味わうことができるサービスを期間限定で提供。
料金は15分330円(一般ブースは15分275円)。
○JRE MALL のオンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」」
いわゆるOMOモデルの店舗(リアル店舗とオンラインショップの融合)。
JRE MALL で取り扱っている商品(沿線の銘品)に実際に触れることができ、オンラインでオペレーターにご相談できる。
もちろん商品はその場でご購入可能!
感想
改札を出てすぐの人通りが多い場所に、明るく清潔感のある施設がオープンしているので、すぐに目にとまりました。
東北をはじめ様々な地方の特産品や食材(野菜やスイーツなど)、情報が手に入るイベントやショップが定期的に入れ替わるので、楽しみにされる駅利用者の方も多いと思います。
また、一般的にSTATION BOOTH(個室型のシェアオフィス)は駅の通路部の設置が多い印象ですが、ここは施設の奥に配置されているので人目も気になりませんし、ゆっくりコーヒーも飲めるので快適でした。
鉄道事業者として見ても、様々な地方の観光情報やグルメを提供することで、旅行の動機付けや囲い込み、沿線地域の支援や関係性の構築につながる良い拠点になりえると感じました。
まとめ
ここで質問です! 今回ご紹介した駅の一等地にある施設、もともとは何があったと思いますか?
答えは旅行の窓口(びゅうプラザ)です。
JR東日本グループは最盛期には150店舗以上あった店舗(びゅうプラザ)を本年2月までに全て閉鎖されています。
旅行業は個人のニーズ細分化、オンライン化に加えてコロナの影響を強く受け、大変厳しい状況にあります。
そこで、Webサイト(えきねっと)を強化した上で、主にインバウンド、シニア、新幹線旅行者に特化した新たな窓口(駅たびコンシェルジュ)に移行(縮小)したそうです。
つまり今回の施策は、お客さまのニーズや時代の変化に合わせた "新たな駅機能のあり方"を模索するチャレンジなのです。
本年10月に鉄道開業150年を迎えます。
これまで先人たちが、多くの人々の移動を担い、駅では時代に合わせた様々なサービスを提供されてきました。
現在は変化が速く、先が見えない難しい時代でありますが、皆で知恵を絞り、夢のあるサービスを提供していきたいですね。
"今は昔"の話になりますが、私が学生の頃、駅には多くの公衆電話、改札横には伝言板(黒板)があり、これが待ち合わせの連絡手段でした。
個人的には懐かしい思い出ですが、スマートフォンが普及した現在では考えられませんよね。
一方同時期に、駅ではICカードのフィールド試験が既におこなわれていました。
残念ながら当時の私は新たな決済手段の必要性を理解できていませんでしたが、早くから先を見据えて頑張っている方がいたからこそ、後の交通系ICカードの導入、全国相互利用サービスの実現につながったと思うと感慨深いです。
《↓青字下線のタイトルをクリックすると、詳細が分かるページにリンクしています》
・「Eki Tabi MARKET」プレスリリース(2022年6月 JR東日本)
・「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」プレスリリース(2022年6月 ネスレ日本、JR東日本)
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