

みなさん、こんにちは!西鉄情報システム総務部です。
3月9日(木)に、がんセミナー「おとなのがん教育」を開催いたしました。
昨今、がん教育に関しては国の重要施策として小中高等学校でも盛んに実施されています。
がんという病気を知らない方はいらっしゃらないと思いますが、がんという病気を「正しく」知っている方はそう多くはないのではないでしょうか?
当社では近年、がんで優秀な人材を失っています。
また、過去にがん治療のために退職された方もいらっしゃいました。
そこで、「がん」という病気を正しく知り、正しく備えるために、オリックス生命様および西鉄エム・テック様の共催による本セミナーを開催することにしました。
オリックス生命 井手 様 オリックス生命 井上 様
セミナーは①がんを知る②日本のがん対策③がん治療④がんファイナンスの4つのテーマで構成されており、それぞれのテーマをさらに掘り下げる内容で進められました。
日本国内で生涯がんに罹患する割合は2人に1人。
男女別にがんの原因を見てみると、男性は「喫煙」が1位、女性は「感染」が1位。男性2位の「感染」が1位に迫る勢いは、世界を震撼させたコロナ感染症が頭に浮かびます。
がん罹患数の増加の主な原因は高齢化だそうで、寿命が延びた分罹患リスクが高くなったのかも知れません。
がんの予防としては望ましい生活習慣(禁煙、節酒、バランスの良い食事、適度な運動、適正体重の維持)が大切であり、あわせてがんを早期発見できるようにがん検診を受けることが重要とのことです。
みなさんご存じでしたか?
1つのがんが1㎝の大きさになるのに10~20年かかり、そこでやっと検診で見つかる大きさになるってこと。
さらに、1~2年かけて2cmくらいの大きさになりここで初めて自覚症状が現れるそうです!
がんは長い年月をかけて我々の体内で育っているのですね。
このようなことから「がんは早期発見早期治療」と叫ばれているのではないでしょうか。
次に一番気になる治療方法ですが、①標準治療、②先進医療、③自由診療と3つの種類があります。
①標準治療は一般的な患者さんに推奨される治療です。
手術療法、化学療法(抗がん剤などの薬)、放射線治療の3つが大半でがんの種類や状態により選択でき、中には複数の治療法を組み合わせることもあるそうです。
②先進医療は高度な医療技術を用いた治療で全額自己負担です。
実施可能な医療機関も限定されており、重粒子線治療では300万円前後、陽子線治療は270万円前後の高額となります。
③自由診療は公的医療保険制度が適用されない医療技術や薬剤による治療のことです。
治療の選択肢が増え、自分の体質や病気にあった治療を受けられ、「日本では未承認だが海外では承認済み」のような最先端治療を受けることもできます。
しかしながら公的医療保険制度が適用されないため治療費の全額が自己負担となります。
また、日本で未承認な治療なので、不測の事態が起きないともかぎりません。
がんの治療には標準治療が優先されることが診療ガイドラインに明記されているため、私たちが納得できる治療を受けるためには常に最新の情報を収集し検討することが大切だそうです。
最後に、男女10代~60代の幅広い年齢層15名の方の参加により、皆さん方のがんに対しての関心度が深いことがわかりました。
当日は他事業所の参加者がいましたのでハイブリッド形式で実施し、1時間程度のセミナーでしたがとても有意義な時間になったと思います。
繰り返しになりますがある日突然がんと宣告されたときのために、当社では「がん」という病気を正しく知り、正しく備えることが大切だと考えています。
今後も従業員の皆さんが治療を受けながら安心して働くことができる職場づくりを目指していきます。
【参考】治療と仕事の「両立支援」について
この記事へのコメントはありません。