

こんにちは、国際物流事業本部 営業企画部 営業企画担当 新山です。
日本では新型コロナウイルスの感染者数も減少傾向にあり、コロナ対策による様々な制限も緩和されつつありますが、まだまだコロナによる制約を感じる場面が多々あります。
一方、日々の報道等から、欧米、特にアメリカでは日本より一足も二足も先に、マスクを外してコロナ前のような生活をしているイメージがあります。
実際はどのような状況なのでしょうか。
今回、NNR USA社ニューヨーク支店勤務の依光(よりみつ)玲奈さんより、ニューヨークのコロナ事情や現地の物価上昇を中心に、レポートしていただきましたのでご紹介します。
※NNR USA社 ニューヨーク支店の前で、スタッフの皆さん
ニューヨーク市のコロナ事情
こんにちは、依光です。私は2018年にNNR USA社ニューヨーク支店に赴任し、今年の8月で5年目を迎えます。
そのような中で、特に2020年は仕事の面でも生活の面でも大変な毎日でした。
ニューヨーク市は新型コロナウイルス拡大当初、世界で一番の感染都市でした。
現在では、マスク着用やワクチン接種証明書提示の義務等はほぼ解除されています。
マスク着用義務に関しては、ニューヨーク市内の公共交通機関では継続していますが、飲食店・小売店等での判断は店舗側に一任されています。
マスク着用義務の解除等により新規感染者が増えていることもあり、同市では『Low』から『Very high』まで4段階あるコロナ感染警戒レベルを、今年5月に上から2番目の『High』まで段階的に引き上げました。
一方、ワクチン2回目接種が、18歳以上では州人口の84%まで進んだことで、重症者数は減っています。
※マンハッタンの中心にある、ニューヨーカーのオアシス セントラルパーク
屋外でマスクをしている人は今年の春ごろからかなり減りました。
私の感覚ですが、屋内でマスクをしている人は半分弱というところでしょうか。
それでも、他の州を訪れると、ニューヨークはアメリカの他の地域に比べてマスク着用率が高いことを実感します。
コロナの影響で、アメリカ人のマスクに対する意識は確実に変わったと思います。
日本では、当たり前に風邪予防や花粉症対策でマスクをしますが、アメリカ人にはこのような感覚はありませんでした。
以前はマスクをしているアジア人観光客が変な目で見られることもありましたが、今はそのようなことは無く、『予防としてマスクをすること』への理解が進んだと感じます。
物価について
コロナの影響だけではありませんが、身の回りで物価が上がったことを日々実感しています。
アメリカでは地域や店により、同じ商品でも価格差がかなりありますが、私の住んでいる地域では2019年頃と比べて、普段買っているベーコンが約1.4倍、緑茶パックは約1.3倍、ガソリンは約2.3倍も値上がりしました。
レストランやカフェの価格も上がっていると感じます。そのようなときは買い物の回数を抑えたり外食を控えたりするムードになりそうなものですが、スーパーにはたくさんの商品が並んでいて来客数も多く、レストランも週末は予約で埋まっているほどです。
物価高も何のその、生活を楽しみたい!充実させたい!というニューヨーカーのたくましさが、コロナで抑圧されていた反動もあってより高まっているように思います。
※(左)スーパーマーケット店内の様子 (右)コロナ前は1ガロン(≒4リットル)あたり約2.1ドルでした、地域によっては6ドル以上するところも・・・
ニューヨークの空港は輸入貨物が増加中
ニューヨーク中心部から南東約25km、車で30分のところに位置するジョン・F・ケネディ空港はアメリカを代表する空港でニューヨークを訪れる際に利用される人も多いと思いますが、物流の分野でも世界有数の国際ハブ空港として日々世界中から貨物が集まってきています。
現在はそんな巨大な空港でも、アメリカの旺盛な消費に、西海岸の船の混雑による航空便への切替え需要が相まって、到着する貨物量は増大し、通常の処理能力の限界を超えている状況です。
空港側はこの状況の解消を図るため、空港敷地内からの貨物引き取り期限をフライト到着後48時間から24時間へ短縮しました。少々強引ですが、引き取りの遅い貨物は期限超過として課金されやすい仕組みとし、お金を余分に払いたくない輸入者が貨物を空港からより早く持っていくように促したのです。
航空会社・空港と顧客とをつなぐ代理店業の仕事として、私も訪問やウェブ面談を通してお客様へこういった空港の現状について丁寧な説明を行い、迅速な空港からの引き取りにご協力いただけるよう全力を尽くしています。
※(左)NNRニューヨーク支店の倉庫外観 (右)倉庫内の様子
NNR USA社 ニューヨーク支店のナピ支店長よりコメント
「私たちはコロナ禍での厳しい状況を乗り越えて、これまでにないほど密なコミュニケーションをとるようになり、逆境にもうまく対処できるチームへと成長しました。
ここ数年で、スタッフの新たな一面を発見することも多くありました。
様々な試練を乗り越え続けているニューヨーク支店のスタッフ全員を、とても誇りに思います。
私たちは、今後さらなる試練があろうとも心を強く持ち、これからもニューヨーク支店を盛り上げていきます。」
※(左)ニューヨーク支店のフィリップ・ナピ支店長 (右)今回レポートしてくださった依光さん
さいごに
以上、依光さんよりニューヨークの現状をレポートしていただきましたが、いかがでしたか?
アメリカなど欧米では、もはや誰もマスクをしていないイメージがあったので、ニューヨークではいまだに公共交通機関でマスク着用義務があるというのは意外でした。
依光さんと私は2010年の同期入社で、今回コロナ禍でも海外で頑張っている同期の姿を知り、改めて私も日本でより一層頑張ろうと思いました。
国際物流事業本部では、今後も機会があれば、海外の いま をご紹介していきたいと思っています。お楽しみに!
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