

こんにちは、広報課です。
2022年4月1日より、妊娠・出産の申出をした従業員に対して、育児休業等の制度周知と育児休業の取得意向確認が義務付けられました。
男性社員が、配偶者の妊娠・出産の申出をした場合も、同様です。
また、2022年10月からは、原則分割ができなかった育休を、2回に分けて取得することができるほか、男性の育休については「産後パパ育休」という制度が新設されました。
西鉄の2022年4月~7月末までの取得意向状況については、なんと男性5割が「取得したい」と回答。
今回は、育児休業を取得し、現在は時短勤務にて復帰している経理部梅野さんにお話を伺いました。
今回お話くださる方
梅野 智史 さん
2012年入社
2012年~2015年:経理部財務課
2015年~現在:経理部主計課
2015年に結婚し、2018年に第1子、2021年に第2子、2023年6月に第3子が誕生。
★2023年7月から8月末まで2ヵ月育児休業を取得しました。
※奥様は銀行員(営業職)で、現在育児休業中。来春復帰予定。
育児休業を取得した理由
ー3人目のお子様の出産で、初めて育児休業を取得されたということですが?
「長女次女の出生時にはなかった産後パパ育休などの制度もでき、社内でも取得事例が出てきていたので、自分も第三子の時は取得してみたいと思っていました。
というのと、そもそも第二子出産のときに年齢の近い兄弟児がいながら0歳児を育てることの大変さを思い知って、第三子出産のときは育休なしでやっていける気はしていませんでした。」
第一子は里帰り出産ということもあり、第二子の出産時に初めて「産後の女性ってこんなにつらいんだ!」と実感。
「妻の後押しもありましたし、これから取得する人が増えてくると思うので、自分も経験しておいたほうが良いのではという気持ちもありました。」
取得プランを固めようとした矢先、想定外の事態に・・・!
ー取得する際に大変だったことはありますか?
「取得の際に大変だったのは、取得期間を固めようとしていた頃、妊娠5ヶ月で妻が切迫早産で入院してしまい、そもそも無事に出産できるかもわからない状況になってしまったことです。
取得直前まで入院していましたので、取得期間をどうするかなど取得に向けた準備が十分にできず職場には非常に迷惑をかけてしまったと思っています。」
ー大変な状況だったのですね!!
「妻が長期間入院していたことで体力も落ちていたので、正直もし取得できなかったらどんな生活をしていたのだろうと逆に想像がつきません。」
ドタバタ続きの育休期間
ー育休期間中は、どのように過ごしていましたか?
「育休中は、生後一か月で息子がコロナに感染し入院したり、目を離した隙に次女が椅子から落ちて骨折したりという、子ども3人との生活に慣れない中でトラブル多発でした。」
ーたった2か月の間にいろんなことがおこったんですね(;´Д`)!育休で初めてチャレンジした事はありますか?
「もともと、上の子のときにも沐浴などのお世話はしていたのですが、料理を日常的につくるのは初めてでしたね。子どもに合わせたやさしい味付けをするのに苦労しました。」
育児とキャリアの両立
ー復帰後は時短勤務を選択されていますが、男性ではまだレアケースですよね。
「3月まで連続で取得したいとも考えていたのですが、自身の担当としては10月に平成元年の消費税導入以来の大改正「インボイス制度開始」といった税務の大トピックがあり、自身のキャリアの中でどうしてもこの制度開始直前直後の対応には関わりたいという気持ちがありました。
前述のように妻の入院~育休取得までの間の準備も不十分に感じていたこともあって、このまま3月まで休んでしまうと自分の中でずっとどこか心残りになるのと、やはり周囲からは気にせずとりなよと言われたとしても残ったメンバーの業務負担は大きすぎると思いました。
そういうこともあり、家庭側からみて経済合理性はあまりないのかもしれませんが、なんとか育児をしながら仕事に関われないかと考えて、上二人の保育園のお迎えからは育児に参加できるように8時~16時までの7時間の時短勤務で復帰することとしました。」
ー時短勤務には慣れてきましたか?
「やっとペースを掴んできたところですが、やっぱり子どもの病気などで予定通り仕事ができないリスクが増えたので、仕事をしながらも常に何かあった時動けるように構えて働いています。」
ー気をつけていることや工夫されていることはありますか?
「時短勤務を始め2ヵ月なのでまだ試行錯誤中なのですが、部下や上司と働いている時間にズレがあるので、以前に比べ、口頭での報連相の時間がどうしても少なくなるのが課題だと感じています。それぞれの不在中のやりとりは、積極的にメールのCC等を活用するようにして、メンバーが不在でもそれぞれの勤務時間中が確認できるように心がけています。」
育休や時短勤務について周囲の方の反応
ー周囲の方の反応などはいかがですか?
「職場では絶対に負担がかかることは間違いないのに、上司も部下も仕事はなんとかなるのであまり気にせずと、取得に前向きになるような言葉をかけてくれたのを覚えています。
2ヵ月取得して復帰した今、自身の思い通りの育休や時短勤務ができているのは、本当に周囲の理解や支えがあってこそだと痛感しております。」
ー仕事のやり方も変わりましたか?
「自分にとってマネジメントを再考するよいきっかけになったと思っています。以前は仕事を自身で抱え込みがちだったのですが、任せられるものを意識的に部下の方にお願いすることによって、双方で今までなかった気づきが生まれて、チーム全体のスキルアップにも繋がっている実感があります。部下の方にはいつも負担をかけて申し訳なく思っていますが、いつも感謝していますし、本当に頼もしく思っています。」
大変だけど、今しか経験できないこと
ー最後に、これから育児休業を取得しようとしている男性、たくさんいると思いますが、伝えたいことはありますか?
「私は急に休みがちになってしまい難しかったのですが、育休取得は周りに業務負担がいくのは間違いないので、少しでも職場で前もって準備ができるよう、出産の予定がわかったら、取得するしないや取得期間について可能な限り早めに考えを固め、上司にその意志を伝えるのが良いだろうと感じています。
取得を悩む人もいると思いますが、私自身は、会社人生のなかで家族とまとまった時間一緒に居られるのはこのタイミングしかない貴重なものだと思いますし、何より、夫婦として家族として一生の経験になったと思っています。
子どもの成長にも、その時にしか見られないものがある。育児休業を取得したことで、その期間だけでも余裕をもって接することができ、本当にありがたく思っています。」
ー梅野さん、どうもありがとうございました!
それぞれのワーク・ライフ・バランス。何かを考える、行動する一助となれば幸いです。
★2022年10月1日より法改正により「産後パパ育休」がスタート!!
★そのほか育児休業についての情報はこちらをご確認ください
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