

こんにちは!西鉄人事サービス㈱健康管理担当の保健師です。
いよいよ夏到来!熱中症予防が大切な季節がやってきました。
水分補給のため、スポーツドリンクや果汁ジュースなどの清涼飲料水や炭酸飲料を手に取る方もいるかと思いますが
飲み方に注意をしないと、 "ペットボトル症候群" 正式には清涼飲料水(ソフトドリンク)ケトーシス
という危険な病気を引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
ペットボトル症候群とは?
「清涼飲料水や炭酸飲料など、多くの糖質を含む飲み物の多飲により
糖質が体内に急速に吸収され、高血糖状態をまねくこと」を、ペットボトル症候群と呼びます。
清涼飲料水や炭酸飲料を水分補給のつもりで気軽に手に取りがちではありますが
下記のように多くの糖質が含まれているものもたくさんあります。
このような飲み物を大量に摂取すると、急激に血糖値が高くなります。
すると、今度は血糖値を下げようという体の機能が働き、尿量が増加し、喉が渇くようになります。
この時に、水やお茶で水分補給すればよいのですが、またジュースなどの清涼飲料水等を飲むことを繰り返すことで
高血糖状態が続き、急速に糖尿病を発症(悪化)させます。
重度の場合、意識もうろう・昏睡状態を招き、命に関わることもある怖い病気なのです。
ペットボトル症候群になりやすい人は?
飲み物をガブ飲みする傾向のある10〜30代の男性が多く
水分摂取量が増える夏場に発症することが多いと言われています。
発症した方のなかには、ペットボトル症候群になっていることに気付かず
「飲んでも飲んでも喉が渇くので、熱中症予防のためにと思って毎日2~3ℓのスポーツドリンクを飲んでいて
体調が悪くなって受診したら血糖値が正常の何倍も高くなっていたことで判明した」という人もいました。
ペットボトル症候群にならないために
清涼飲料水や炭酸飲料は水分補給ではなく、あくまで"嗜好品の摂取"である認識をもち
水分補給の目的で手に取るのはやめましょう。
普通に食事を摂れている場合、日常の水分補給は糖質の入っていない水やカフェインを含まないお茶で十分です。
スポーツをした時や、長時間外で過ごし大量に汗をかいた場合には
スポーツドリンクや経口補水液の補給で脱水状態を予防するなど、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
また、"飲んでも飲んでも喉が渇く"などの症状がある場合は
ペットボトル症候群や糖尿病を発症している可能性がありますので早めに医療機関を受診してください。
暑い夏、適切な水分補給をして、熱中症対策と共にペットボトル症候群にも注意しましょう!
参考
1.全国清涼飲料連合会HP 「ペットボトル症候群」って何ですか?「健康」清涼飲料水Q&A
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