

こんにちは、西鉄エンジニアリングです。
今回は、大雨被害を早期に発見し、脱線事故等の二次災害を事前に回避したとして、土木部 筑紫保線区 村上 基樹 さんの社内表彰を行いましたのでご報告します!
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さかのぼること3か月前、福岡では8月13日から14日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り続く大雨となりました。
平年の2倍を超える降水量が観測され、広い範囲で地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度が非常に高くなっていました。
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14日の午前5時、村上さんは前日からの大雨による被害を確認するため、試運転列車に添乗し車上巡視を行っていました。
すると、紫駅の近くを流れる河川の先で、線路の砕石(線路に敷いてある石)がくぼんでいるような違和感を目視により確認、さらに通過時に通常とは異なる横揺れを感じました。
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「もしかしたら砕石の窪みは線路の地盤が流れて起こったものかもしれない。
もし、地盤が流れていたら後続車は脱線するかもしれない。」
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そう思った村上さんは、すぐに現場の状況確認が必要と判断し、保線課(西鉄)へ電話連絡を行ないました。
仮に違ったとしても、"安全を最優先"と判断した結果での行動でした。
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保線課(西鉄)は村上さんからの連絡により、後続列車を緊急停止、また早急に現場確認を実施。
村上さんが目視により発見した線路のくぼみは、高尾川の護岸崩壊による路盤流出によるもので、その被害はかなり大きいものでした。
(左)村上さんが目視により確認した、線路の砕石流出箇所 、(右)大雨により地盤が流された線路
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今回、村上さんの連絡が遅れていれば後続列車は停止せず、現場で二次災害が発生していたかもしれません。
負傷者もなく、また列車の損害もなかったことは、"安全第一"を常に意識した行動をおこなってきたからこそ、正確かつ冷静な判断、および迅速な対応ができたためです。
今後も、"安全を最優先"という意識を常に忘れず、業務にあたってまいります!
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