

早くも好評いただいている新企画『全力回答!役員インタビュー!!』。
この企画では、毎月お一人づつ役員の方に登場いただき、事前に社員から募った質問に全力で答えていただきます。
第3回目は、まちづくり・交通・観光推進部、北九州グループ統括ご担当の清水信彦さんです。
※記事においては、皆さんからお寄せいただいた質問のうち、広報課でセレクトしたものを先に掲載します。残りの質問の回答は末尾にまとめて掲載いたします。
仕事に関する質問
Q.西鉄入社を志望した動機は何ですか?
子供のころから地図を見るのが好きで、人の移動を担う鉄道やバスに興味がありました。また父の仕事の関係で、大学を卒業するまで東京での生活が長かったのですが、寒さが苦手で暖かい九州で暮らしたいということと、関東には大きな地震が起こるに違いないという恐怖心から、故郷である福岡の西鉄一本に絞り志望しました。今思えば福岡はそんなに暖かくありませんし、西方沖地震にも見舞われましたが、自分のホームタウンとしてまちづくりに関われることをとてもうれしく思っています。
Q.様々な部署をご経験されておられますが、印象に残っているお仕事やエピソードはありますか?
入社式の社長訓示で「絶対に逃げてくれるな」、また研修時に役員の方から「君たちの仕事は頑張れば頑張るほど人に喜んでもらえる、やり甲斐のある素晴らしい仕事だ。しっかり頑張れ」との言葉をいただき、それを胸に仕事に取り組んできました。
そういう中で最も印象に残っている仕事の一つは、 高宮駅から長丘地区を結ぶ循環バスの開設です。趣味の散歩がきっかけでした。道路が狭く高低差のきつい住宅地、お年寄りがスーパーの袋を抱え坂を上っている場面に出会い、何とかしたいという気持ちから、小型バスによる試験運行を始めました。アンケートでは「出かける機会が増え長生きしたくなった」「本当に助かっている」という喜びの声が寄せられ、本格実施に至り「お客さまの喜びが私たちの喜びです」を実感するものとなりました。
Q.3つの事業部門で部下になったことがありますが、それよりもっといろんな部署を経験された清水さんは、異なる分野で得られた様々な経験をどう組み合わせたり、整理したりして活用しているかを聞きたいです。仕事の内容面と仕事の考え方も、アドバイスをいただけたら幸いです!また部署が違っても清水さんの中で絶対に変えない思いは何でしょうか?
様々な経験を系統立てて整理することは苦手で、有益なものは良くも悪くも頭や体に染み込んでいるといった感じです。意識してあれとこれを組み合わせて活用しようというよりも、自然に最適なところが浮かび上がってくるといったところでしょうか。そのためにはとにかく多くの経験を積むことだと思います。面倒がらず何にでも頭を突っ込む。空振りでもいいと思っています。それも一つの経験ですから。どの部門にいても、既成概念に囚われず自由で解き放たれた心を、いつも変わらず大切にしています。
仕事の内容や考え方は、議論を重ねて創り上げた「まち夢ビジョン」や中期経営計画に示されています。その目標達成に向けて、皆が同じ方向に向かって進むということが大切です。ベクトルがずれると力が削がれてしまいますから、ここが重要です。そして「お客様の安全を最優先すること」がすべての基本であることを忘れてはなりません。
Q.清水専務の周囲を和ます雰囲気いつも尊敬しています。管理職として振舞いつつも、相手に緊張感を与えないような振舞は、何か心がけておられることがありますか。ぜひ教えていただきたいです。
子供のころ転校が多く、小学校は3校、中学校は2校に通いました。転校のたびに新しい学校に上手に溶け込むことが求められるわけで、周囲と上手にお付き合いする術が自然と身に付いたのだと思います。周囲が楽しくなるような言動を心がけています。
Q.清水専務といえば、人が好き、仕事を楽しむというイメージを勝手に持っておりますが、長いサラリーマン生活の中で、人が嫌いになりそうになった、仕事を楽しめなくなったような事はございましたでしょうか。
毎日楽しく仕事をしています。ときどき苦手な人に面会したり、緊張を強いられるような仕事に取り組んだりするときは、「〇〇時までにはこの辛い場面も終わる。結果はどうあれ時間が経てば終わるのだ」と考えると少し気が楽になります。人を嫌いになると相手からも嫌われると言いますので、苦手な人にも好きなところを見つけ出すようにしています。
Q.ビジネスカジュアルの着こなしがとても素敵です。クールビズの時期になりましたが、見た目の印象を上げるポイントがありましたらご教示ください。
大切なのはTPOに応じた身だしなみだと考えています。固い会議には固く、おしゃれな集まりには思いっきりおしゃれを楽しむことで、仕事の成果も上がると思います。見た目の印象ということで言えば、サイズがきちんとフィットしていること、色合いに気が配られていることなどでしょうか。
Q.清水専務といえば、豊かな黒髪、崩れない体型で、内面の若さがにじみ出ていると思いますが、そのエネルギーを蓄える秘訣や素敵な笑顔の秘訣、普段の生活で心掛けていることは何でしょうか。
髪は90歳になる父も真っ白ではありませんので、遺伝的要素が大きいと思います。身体の方は食生活と運動だと思いますが、50歳ぐらいまでは飲酒量が多く体重が80kgを超えた時期もありました。お医者さまからの指示もありお酒を止め、筋トレとウォーキングを続け体重を65㎏以下に保つよう努力しています。身体の調子が良いと笑顔も良くなるのではないかと思います。特に写真には満面の笑みで写るよう心がけています。
Q.これまで数々の海外出張に行かれているかと思いますが、思い出深い出張先やエピソードなどあれば教えてください。
出張先では仕事もオフも全力投球するタイプです。仕事といっても商談などの経験はなくもっぱら視察が主題となりますが、ヨーロッパでは公共交通運営への行政等公的機関の積極的な関り方や、当たり前のように連節バス、3連節バスが走っていたこと。またちょうどクリスマスシーズン入りしたニューヨークでは、イルミネーションやライトアップもさることながら、街のショーウィンドウのデコレーションの素晴らしさに感動したことなど、日本にはない数多くの体験ができたことが印象に残っています。
失敗のエピソードもありました。フランスでは美術館の非常階段室に入ったところ自動的に鍵がかかり、戻れなくなってしまい大声で助けを呼んだこと。またドイツでは禁酒中につきノンアルコールビールを注文したにも拘わらず、本物のビールが運ばれてグイグイ飲み干した後に気づき、とてもおいしかったという嬉しい失敗もありました。
(【左】アメリカ出張。ポートランド州立大学でのファーマーズ・マーケット。【右】ドイツ出張。連節バス検収のため、マンハイムの工場へ。)
プライベートに関する質問
Q.幼少期はどんなお子様でしたか?
真面目でおとなしく泣き虫だったと記憶しています。住んでいた社宅の階段から転げ落ちたり、カンロ飴を喉に詰めて窒息しそうになるなど、注意力散漫なところもあったようです。
Q.ご趣味は何ですか?また、オフは何をして過ごされていますか? 趣味は散歩・まち歩きです。特に休日はバスを組み合わせたりして、少し遠出をすることもあります。歩くからこそ見える風景や、新しい発見を楽しんでいます。ダイエットも兼ねてとの思いとは裏腹に、おいしそうな店の前を通りがかると、ついつい吸い寄せられてしまい ます。
(【左】1歳の記念写真。2歳まで長崎市で過ごしました。【中央】散歩は気の向くまま足の向くまま。新発見を求めてさまよい歩きます。【右】時々料理もします。残った刺身を漬けただけですが。)
Q.最近読んだ本で感銘を受けたものを教えていただきたいです。
なかなか時間が取れず、文庫本を持ち歩き電車やバスなどでの移動中に読む程度なので多くを語れませんが、今読んでいるのは、青柳恵介著「風の男 白洲次郎」です。その生い立ちや、特に第二次大戦前後の政治・経済での活躍が描かれ、その人物像に魅了されました。他によく読むのは岩波文庫赤帯の海外文学で、ロシアのウクライナ侵攻後は、ロシア人の思考の底流に流れるものは何かと興味が湧き「カラマーゾフの兄弟」に取り組んでいます。岩波文庫は翻訳の中に普段使わないような言葉も多く出てくるので大変ですが、そこがある意味魅力でもあります。
(文庫本をあれこれ並行して読むのが好きです。)
Q. SNSでよく美味しいごはんをアップされ、参考にさせていただいております!最近お気に入りの店を教えていただきたいです!
パクパク食べるのが大好きで、あまりかしこまったものよりも誰もが食べるようなものに惹かれます。最近のイチオシは本社からすぐの「アジフライセンターおむこさん」でしょうか。夜は予約もできます。少し歩いて柳橋連合市場の「古賀鮮魚店」のまぐろ丼も良いですね。また一週間に一度北九州に出向きますが、新幹線口から程近い「味処 矢野」のぬか炊きは絶品です。
Q.清水さんの「忘れ物エピソード」が面白いと伺ったことがあります。周りからびっくりされた忘れ物はありますか。
まず、忘れ物や落とし物を親身になって探していただくなど、ご迷惑をおかけした方々にお詫びとお礼を申し上げます。エピソードには事欠きませんが、情けない気持ちになるので一つだけご紹介します。名付けて「羽田空港ターンテーブル謎の手荷物事件」です。
ある日の東京出張、その日は荷物が多くキャリーケースを手荷物預かりとしていました。羽田到着後手荷物受取に向かうのですが、その時たまたま知人に会い話し込むうちに、受け取りを失念してしまったのです。そのまま知人と一緒にモノレールに乗り、浜松町で山手線に乗り換え、ようやく有楽町で気づいた次第。知人はびっくり大笑い、私はしょんぼり苦笑い、東京事務所にお願いして無事宿泊先に届きました。他にも「ポートランドの奇跡・スマホ独り旅事件」、「ソラリア明洞トイレiPad置き去り騒動」等々。今後もどうぞご期待ください。
Q.ゴルフでホールインワンを達成された事があるか思います。その時の率直な気持ちを教えて頂けないでしょうか。
逆光でよく見えず、カップを覗いて初めて確認できたのですが、喜びよりもまず「保険継続していたっけ?」でした。その場からエムテックに確認したところOKの回答で、ほっと胸をなでおろしたことでした。ホールインワンを達成したのが2009年、当時自動車事業本部では増収活動として、営業所の自主企画でバスツアーを作っていましたので、柏原営業所の「高塚地蔵・天ヶ瀬・日田ツアー」を1台買い受け、職場の皆さんと温泉に浸かってお祝いしたのが良い思い出です。それ以来保険の掛け金を上げて2回目を狙っていますので、ショートホールでは必ず1番手大きなクラブを使っています。
清水さん、どうもありがとうございました。
次回は秋澤壮一さんです。質問募集開始までしばしお待ちください。
以上、いただいた質問の中から広報課がセレクトのうえ掲載いたしましたが、他に寄せられた質問にもすべて回答いただいております!
下記にまとめて掲載いたしますのでご覧ください。
↓↓その他の質問↓↓
Q.穏やかで気さくなお人柄が印象的ですが、部下や後輩と接するときに気にかけていることがあれば教えてください。
とくに考えてそうしているということではありませんが、私が部下だったら上司や先輩にどう接してもらいたいか、みたいなことを考えているのでしょうか。自分がされて嫌なことはしない、嬉しいことをするというような。
Q.社会人としての生活で○○を意識して続けててよかった、また○○しておけばよかったということを教えてください。
入社して最初の配属先の上司から、ゴルフを始めるように強く勧められ、運動神経もなくお金もかかるので、正直なところ乗り気ではなかったのですが、それ以来今日まで続けていますのでゴルフ歴はなんと42年です。対人関係が広がったこと、緑の中を歩き気分転換になることなど、とても役に立ったと思っています。ただスコアが高値安定なので、始めた時にきちんとプロのレッスンを受ければよかったと、少し後悔しています。
Q.平成17年に香月営業所で「中間高速3周年記念」を開催した際には色々とご尽力を賜り有難うございました。あの時のイベントをまた北九州で開催したいと考えています。その際、西鉄本体より高速バス等をお借りすることは可能なのでしょうか。極力お金がかからず、お客様に喜んで頂けるイベントを開催したいと考えています。
香月営業所でのイベント、現地で参加しましたのでよく覚えています。スロープ付きの低床バスを使った車椅子での乗降体験など、とても有意義だったと記憶しています。ぜひイベントの開催に向けて、バスだけではなく西鉄グループ全体で、そして地域の方々とも協働して取り組みましょう。
Q.退職後にやってみたいことはありますか?
全国都道府県踏破はすでに達成していますが、行ったことのない市町村を訪れたいと思っています。車を運転しませんので、公共交通を利用するためにmy routeを使いこなしたいと思います。
Q.オススメの韓国料理を教えてください。
マシヌン ハングク ヨリですか? 私が大好きなのはケジャンという、生の蟹を漬け込んだ料理です。漬け込む調味料によって2種類あり、コチュジャンベースのヤンニョムケジャン、醤油ベースのカンジャンケジャン、どちらもおいしいです。それとサムギョプサルより肉が2層多く、皮まで付いているオギョプサルは、豚肉好きの私にはたまりません。ああ、ヨダレがでてきました。須崎町においしいお店がありますが、福岡はせっかく韓国に近いのだから本場に出かけるのがイチバンですね。
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