

こんにちは!自動車事業本部 未来モビリティ部です!
2023年6月27日より8月10日までの約1か月間、福岡空港国内線・国際線ターミナル連絡バス道路において、第2弾となります「大型自動運転バスの実証実験」を行なっています。
今回はその内容について紹介します!
自動運転について
自動運転はその度合いにより「レベル」が定義されており、本実証ではレベル2(運転士が運転席に座り常に注意を払い、適宜、介入操作を行う)で走行します。
今後も実証実験を重ね、数年後にはレベル4(一定の要件を満たせば、法的には運転士不要)を目指します。
将来的には、既存路線のうち走行環境が恵まれた路線等に自動運転車両を導入し、運転業務の省力化を図ることで、サステナブルな公共交通の一端としたいと考えています!
実証実験について
西日本鉄道(株)、いすゞ自動車(株)、三菱商事(株)、福岡国際空港(株)、4社での共同事業である本実証において、西鉄は実証計画作成やバス運行を担い、"自動運転バスを用いたバス運行"における知見蓄積を図ります。
昨年(2022年3~4月)行った第1弾の実証実験では、安定した車両挙動を確認できたことから、今回は新たに、以下3点の要素を加えました。
① 雨天時における自動運転実施
センサーが雨粒を障害物と誤検知するおそれがあることから、前回実証では雨天時は自動運行を行わない形としていましたが、通常の雨量であれば走行可能であることが無人テストコースで確認できたため、今回の実証でも踏み切りました。ただ、豪雨時は上記リスクがあるため自動運転は行わないこととし、その雨量の判定を自動で行うことができる機能も新たに加えました。
②すれ違い時の自動減速
この自動運転バスは走行位置の精度が高く、前回実証では対向バスとのすれ違い時に減速しない設定としていましたが、結果、運転士や試乗者から「不安を感じた」との声が上がりました。世の中に自動運転を受け容れてもらうには「あんしん」も不可欠であると実感し、今回、対向車を検知した際に自動減速する機能を加えました。(但し、カーブを挟んだ場合は検知機能が十分働かないため、運転士によるブレーキ介入を行います)
③ FIACスタッフの乗車
前回の乗車対象は招待者のみでしたが、今回はFIAC(福岡国際空港株式会社)スタッフに通勤等の移動手段として利用いただける日を設定し、自動運転バスの門戸を広げました。今後、最終ゴールである一般のお客さまのご利用を目指してまいります。
FIACスタッフが乗車している様子
メディア向け説明会
7月5日に開催。
自動運転バスの概要について、未来モビリティ部の日髙部長より説明を行ない、その後、実際に自動運転バスに試乗していただきました。
メディア向け説明会の様子
感想は・・・「びっくり!快適に乗れる」「カーブも非常にスムーズ。自動運転とわからない」など、好評をいただきました。
当日はちょうど雨が降っており、今回の新たな検証項目である雨天走行も体感いただけました。
アンケートも実施し、答えていただいた16人全員が乗り心地について「全く問題なし」「ほぼ問題なし」と回答されました。
また安全面も、ほぼ全員が「安心」「やや安心」と回答されました。
今回の試乗で「ある程度の雨の中では走れるが、強い雨が続くとシステム的には難しい。そこは次の課題」と考えています。
モニター左上の車が自動運転中の表示 ※手動運転時は何も表示されていない
モニター左下では運転士が手を放しているのが分かります 自動運転時の運転士
さいごに
西鉄バスグループでは今後も、自動運転のみならずモビリティに関する先端技術の導入を図り、公共交通のサステナブルな姿を目指してまいります。
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