

こんにちは、新領域事業開発部です。
6月11日(火)西鉄自然電力合同会社が進める系統用蓄電池事業において、第1号拠点となる蓄電所「西鉄自然電力 バッテリーハブ宇美」が運用を開始しました。
西鉄自然電力 バッテリーハブ宇美とは
簡単に説明すると、電力が余っている時に充電し、不足している時に放電することで、電力の安定供給に貢献する施設です。
西鉄バスの早見車庫(糟屋郡宇美町)の敷地の一部を活用して設置しました。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)電源が増加していますが、太陽光などの再エネ電源は天候で発電量が大きく変動するため、どのようにして発電量と需要量のバランスを保つかが課題になっています。
例えば、天候が安定する春や秋の昼間は、太陽光の発電量は増加するものの冷暖房があまり使われず、電力が大きく余ってしまいます。そのため、電力会社の指示で発電を止め、せっかくの再エネが無駄になるケースがあります。
このような時に電気を貯めて、余った電力を有効活用するのが、系統用蓄電池です。
バッテリーハブ宇美では、一般家庭約400世帯が1日に使う電力を蓄えることができます。
また「バッテリーハブ」という名称は、電力の集約・中継の拠点という意味で、蓄電池(Battery)と電車やバスの車輪の中心部(Hub)を組み合わせた造語です。
電車やバスを支える車輪のように、九州における電力系統の安定化や再エネの普及を下支えしたいという想いから名付けています。
開 所 式
運用開始日の前日である6月10日(月)に、現地にて開所式をおこないました。
式内で林田社長は「系統用蓄電池事業は、調整力を供給する大変社会的な意義がある事業であり、再エネの普及が進む九州においては大きなビジネスチャンスになる」とあいさつされました。
また、多くのメディア関係者にもお越しいただき、注目度の高さをうかがえました。
今後の展望
系統用蓄電池は2024年度内にもう1カ所設置予定です。
今後、電力関連市場での取引やその検証をおこない、2025年度までに計10カ所の設置を目指して事業を進めます。
にしてつグループは、長期ビジョン「にしてつグループ まち夢ビジョン2035」で挑戦する領域のひとつに『 環境資源 』を掲げ、再エネ活用とエネルギーマネジメントによるゼロカーボンシティ実現への貢献を目指しています。
今回の事業を通じて、本ビジョン実現に向けた取り組みを進めるほか、電気バスのバッテリーなどグループ内の蓄電機能の活用を見据えています。
西鉄自然電力は、今後も系統用蓄電池や再エネ資源の開発を進め、再エネの効率的な活用と安定供給に寄与することを通じて、サスティナブルな脱炭素社会の実現に貢献していきます!
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