

皆さん、こんにちは!西鉄広報課です。
西鉄天神大牟田線の雑餉隈-下大利の区間が高架化されたことを記念して、沿線で撮影されたモノクロ写真をカラー化して展示するイベント「モノクロ写真カラー化展」が開催中です!
大正から昭和時代にかけて撮影された写真29点が雑餉隈駅の上りホーム構内にて展示されています。
カラー化とは
モノクロ写真は白と黒の2色であるため立体感が劣ることがありますが、カラー化することで立体感が増し、過去に対しての興味を抱かせる効果があります。
また、カラー化した写真を見ることにより、当時の記憶を蘇らせる効果もあります。
カラー化を通して当時の文化や歴史に興味をもっていただいたり、当時の出来事を思い出しながら次世代へ継承することなどが目的となっています。
※カラー化作業によりキズなどの修復も可能
すべて手作業
今回の写真展にて実際にカラー化作業をおこなっていただいたのは、九州産業大学大学院(芸術研究科 井上友子研究室)の伊藤晃生さん。
※ 井上友子九州産業大学教授(左) 伊藤晃生さん(右)
2020年より福岡・博多の庶民生活にフォーカスした、白黒古写真をカラー化するプロジェクト「monokara.(モノカラ)」を実施されています。
現在は技術が進み、AIによって簡単に自動で色づけできます。
しかしながらAIは、人の肌・空・海・山など、自然物のカラー化は得意である一方、衣服・乗り物など人工物は苦手だそうです。
伊藤さんは、限りなく当時に近づけたいとの思いにより、AIは一切使用せず、すべて手作業にて着色をされています。
当時の資料や関係者の聞き込みなど、妥協をせず撮影当時の色彩調査をおこない、その後に手作業で着色をするため、1枚のカラー化を完成させるには、かなりの時間と労力が必要となります。
その結果、AIによるカラー化と比較すると精度が高く、出来栄えにかなりの差がつくことになります。
イベントを通して
伊藤さんは、「私たちが住んでいる街って、当時こんな時代だったんだなと懐かしんで頂いたり、僕らの世代は昭和や大正を知らないので、プチタイムスリップをした感じで楽しんで頂けたら嬉しい」 とのこと。
また、今回の展示では「白黒古写真」「カラー化写真」「現在の写真」を併置して、時代の移り変わりを感じていただけるように工夫しているとのことです。
この写真展は9月26日(月)まで開かれています。
ぜひ、この機会に、カラーで蘇った往時の風景をご覧ください。
<「モノクロ写真カラー化展」>
日時:2022年8月28日(日)~9月26日(月) 終日(始発から最終電車まで)
場所:西鉄雑餉隈駅 上りホーム(天神方面行)構内
【参 考】
□白黒写真を修復・カラー化するワークショップと作品の展示・紹介するイベントを定期的に開催されています。
今回は、福岡市東区の香椎宮にて開催されます。
<「第5回 monokara.展」>
日時:2022年9月17日(土) ~ 9月24日(土) 6時〜18時
場所:香椎宮 西廻廊(中門くぐって左、本殿手前の廻廊内にて)
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