

こんにちは、福ビル街区開発部です。
2/22(土)よりワンビル地下2階東側外壁面にて「因幡町通り地下通路 天神歴史年表」の公開を開始しました。
この年表のお披露目会を兼ねたイベント「天神の過去から未来を巡る体験ツアー ~ワンビルから天神を見よう!~」を2/22(土)に福岡テンジン大学と共同で開催しましたのでその様子をお届けします。
因幡町通り地下通路 天神歴史年表とは
天神が培ってきた"まちのDNA"を次世代へ継承したいという思いを込めて設置しました。
水鏡天満宮が遷宮された1612年から1999年までの歴史を、貴重な約150点の写真や古地図を交えながら全長約35mの年表に収めています。
なお、年表の横には大型のデジタルサイネージを設け、2000年以降のまちの歩みは映像で紹介しています。(4月中旬までに放映予定)
今回のイベントは、天神のまちに興味のある人や近年福岡に来て、まちのことを知りたい人など20名が参加しました。
ワンビルのプレゼンルームに集まった参加者の方々は、飾ってある1962年の天神ジオラマや写真に興味深々でした。
講師は、近現代史研究家・アーキビストの益田啓一郎さま。
西鉄の110周年誌のテーマ「天神発展史」執筆や「にしてつWebミュージアム」監修など、社史・地域史や昭和の写真集執筆編纂に携わる中で、10万点超の古写真・絵葉書を収集され、地域の近現代史を記録する活動をおこなわれています。
もちろん、今回公開した天神歴史年表も益田さま監修です。
また、テレビ番組や映画・舞台監修などの時代考証や企画協力・監修、さらには多数の講演など多岐にわたって活躍されています。
まず、天神の歴史について益田さまの講義をおこないました。
皆さん真剣に見聞き入っていましたね。
その後、因幡町地下通路の天神歴史年表に移動し、お披露目・見学をおこないました。
ここでも皆さん見入っていて益田さんへの質問もたくさんされていました。
その後はワンビルに移動してワークショップをおこないました。
ワークのテーマは「天神歴史年表を活用した新たな天神の体験コンテンツとは?」です。
5チームに分かれて、コンテンツの内容やゴールのイメージ、対象の参加者などを話し合い、最後にタイトルを決めてチームごとに発表していただきました。
ワークショップ後に益田さまより
「皆さんのアイデアはすごく面白いと思います。
この短時間で考えるって正直、無理難題ですが皆さんの情熱を感じました。
私個人としては、大阪に大阪企業家ミュージアムというものがありまして、NHK大阪局制作の朝ドラは
ここ10年で7本がそこから生まれています。
そこの資料を調べ学習しながら脚本家の方や小説家の方などが執筆されました。
福岡にはそのような場所が意外になく、福岡出身で福岡在住の作家さんや脚本家さんはたくさんいるのに
そのような発信が少ない状況です。
そう言った意味ではこの天神歴史年表からそういうのが生まれたらいいなと思っています。」
イベント後の参加者の声
◆両親や祖父母が話していた内容と、天神の歴史がリンクして様々なことを想い出せました。
◆天神は後退したことがない事、過去の個人の方の偉業が今の発展を築いている事に多くの感動がありました。
◆たいへん勉強になりました。もっと我が町の歴史を学んで語れるようになりたいです。
◆歴史の積み重ね、人々の想いの積み重ねをワンビルの高さとともに感じました。
◆変化する天神に戸惑っていましたが、歴史が途切れるのではなく、続いていくということを改めて感じられました。
さいごに
参加者の皆さんが天神歴史年表を食いつくように見られている姿は、制作するうえで目指していた、思い描いた姿そのものでした。
タイミングやその時の興味によって見え方や感じ方、気付くポイントなどが違ったりしますので何度でも見に来ていただけたらと思っています。
天神に来て時間に余裕がある際は、ぜひ因幡町通り地下通路の天神歴史年表を見ながら歩いていただきたいです。
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