
9月18日(金)創立記念式典が開かれました。
式典冒頭、倉富社長が発信したメッセージをご紹介します。
当社は、4日後の9月22日に創立112周年を迎えます。
記念すべき日を、このように激変した環境下で迎えるとは思ってもおりませんでしたが、
本日、こうして皆さんと共に、創立記念式典を開催できます事を大変ありがたく嬉しく思います。
1. 企業理念・企業メッセージの実践
当社は1908年、明治41年に北九州に本社を置く「九州電気軌道株式会社」から始まりました。
私達がこうして112周年を迎える事が出来ましたのも、創業以来、会社を支えて頂きました、
地域のお客さまや株主の皆さま、そしてお取引先の皆さまなど、数多くの皆さまからのご支援の賜物であると、深く感謝を致しています。
西鉄グループが、これまで、明治、大正、昭和、平成、そして令和にわたり歩んできた時代は、
下記のとおり、大きく・激しく変化した時代でした。
・2度の世界大戦
・高度経済成長
・モータリゼーション
・バブル崩壊
・9.11
・リーマンショック
・3.11
・米中、日韓摩擦
そして今、私たちはコロナショック、withコロナ、ポストコロナ社会の到来という新たな時代、
創業以来最大の難局に立ち向かっている最中です。
創業以来、私達の先輩方は様々な「知恵と工夫」、そして不断の努力により、勇気を持って、
弛まぬ変革、挑戦を続け、経営上の数々の「危機」を乗り越えて参りました。
時代や環境の変化に合わせ、バス・鉄道に集中していた事業の再構築を図り、新たな事業分野へ進出し、
不動産事業や国際物流事業、ホテル事業などを育て上げ、スクラップ&ビルドを繰り返し、変革をとげながら会社を成長させて来られました。
このような、今日の西鉄グループを築いて頂いた先輩方に改めて深く敬意を表し、感謝申し上げると共に、私達は先輩方が築いてくれた、この西鉄のDNA、「変革、挑戦を続け、地域と一緒に汗をかきながら、こつこつと歩んでいく」という精神を激動のコロナ禍にある、まさに今、果断に実行し次の時代、明るい未来に向けてしっかりとバトンを受け継いで行くということを、この記念の日に改めて皆で「決意」致したいと思います。
それは「出逢いをつくり、期待をはこぶ事業を通して、"あんしん"と"かいてき"と"ときめき"を提供し続け、地域とともに歩み、ともに発展します。」という企業理念と「まちに、夢を描こう。」という企業メッセージをこれからも、どのような時代を迎えても実践し続けていくということを改めてお誓いするということでもあります。
私たち西鉄グループは、創立以来これまでの長きに亘り、ここ、福岡においてまちの発展を支え、牽引してまいりました。
次の10年、50年、100年も、引き続き地域の皆さまと一緒になり、まちに夢を描き続けたいと考えています。
そのためには、西鉄グループ一丸となってスクラムを組み、このコロナ危機を全力で乗り越えなければなりません。
私たちが営む事業の多くは地域の皆様の生活を支える、如何なるときも、なくてはならない社会インフラ事業です。
従いまして、鉄道・バスをはじめ、現場の第一線で必死に頑張っている皆さまには、大変な苦労をかけていますが、地域の皆様の生活を支えている これらの事業は、伸縮しながらも、未来永劫、何が何でも、
維持・継続してまいる覚悟です。
そのうえで、鉄道・バス事業等のインフラ事業を持続させながら、今後も地域の発展に貢献し、私たち西鉄グループ自身も成長を続けるためには、グループ全体で徹底的な構造改革が必用です。
このまま社会や経済がコロナ以前の状態に戻らないとしても、私たち西鉄グループが、企業として将来にわたって存続していくには、これまでのビジネスモデルを、抜本的に見直し、筋肉質で持続可能な事業構造を築きあげる必要があるのです。
私たちの先輩方が勇気を持って変革と挑戦を続け、経営上の危機を乗り越えてきたように、私たちも、いま、聖域のない改革に挑むときなのです。100年に一度の大改革です。
第35代アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディは、このような言葉を残しました。
中国語で書くと「危機」という言葉は二つの漢字でできている。
ひとつは「危険」、もうひとつは「好機」である。
まさに、今の私たちは危機の中ではありますが、またとない好機、チャンスの中にいます。
当社グループは、かつてない大変厳しい状況にありますが、この窮地をチャンスととらえ、
乗り越えた先には、次の時代で成長を続ける明るい西鉄グループがあるのです。
グループ全体でしっかりと連携しながら、次の時代での成長に向けて、私たちが生き残るためには何をすべきか、知恵と汗を振り絞り、一丸となって行動しましょう。
先輩たちに負けないように、果断な変革を成し遂げてまいりましょう。
2. 安全・安心
最後になりますが、私たちの事業の根幹、安全のお話をして終わりたいと思います。
私たちの事業で、最も優先されるもの、これは申すまでもなく、お客さまの安全安心です。
この「安全の最優先」こそ、私たちが決して忘れてはならない事業の原点であります。
これは、コロナ禍においても当然変わるものではありません。
西鉄グループは、これまで歩んで参りました歴史の中で、「安全の確保」を最優先としてきたことで、
今日の西鉄ブランドを築き上げて参りました。
これからもブランドを守り、グループの成長を遂げていくためには、安全の確保は最も大事なことです。
安全最優先、安全第一こそ西鉄グループの「理念」そのものであります。
創立記念にあたり、改めて肝に銘じたいと思います。宜しくお願いいたします。
結びになりますが、コロナ禍、各部門、グループ各社、現場の最前線からスタッフ部門まで、
大変苦労していることかと思いますが、今が踏ん張りどきです。
「何事も結構」の気持ちで西鉄グループの明るい未来に向けて、グループ全員で前を向いて、明るく、
100年に一度の大変革を成し遂げましょう。
「新生・西鉄グループ」を私たちの手で創り上げましょう。
以上、創立記念にあたりましての私からの、ご挨拶といたします。
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