

「呼ぶと、くると。のるーと。」のキャッチコピーでおなじみ、オンデマンドバス「のるーと」。
乗りたいときにアプリで呼べる新しい「バス」として、各地の交通課題の解決を目指して全国拡大を進めています。
(★「のるーと」公式HP https://knowroute.jp/)
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福岡では、アイランドシティ・壱岐南・宗像のエリアで展開している「のるーと」ですが、なんと長野県にも進出!
10月1日から3月31日までの<6か月間>、長野県 塩尻市にて本格導入に向けた実証運行を行っています。
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『長野県 塩尻市』って、どんなところ?
長野県塩尻市は、人口約67,000人、面積289.98㎢の長野県中部にある市です。
質の高い野菜や果物の栽培には欠かせない、長い日照時間と気温の日較差(最高気温と最低気温の差)に恵まれており、特にぶどうを原料とするワインの醸造がさかんに行われています。
実際に「のるーと」の運行エリアにもぶどう畑やワイナリーが数多く存在するため、ワイナリーめぐりも楽しめるとか。
また、「そば切りの発祥の地」として知られ、塩尻市から全国へそばが広げられたと言われています。
(出典:塩尻市観光協会 塩尻市観光ガイド『時めぐり』https://tokimeguri.jp/)
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新しい地域交通のカタチ
長野県塩尻市では、平成11年より地域振興バス(コミュニティバス)を運行しており、運行当初は順調だったものの、人口減少や利用者ニーズの多様化などにより利用者数はピーク時に比べ約7万人減少。
また、ドライバーの高齢化や人手不足、運行経費の増加等の課題もあり、抜本的な見直しが急務となっていました。
そこで、塩尻市は「まちなかの便利な生活」と「農山村地域のゆとりある生活」を両立する地域公共交通体系の実現を目指すべく、「のるーと」が新しい地域交通のカタチとして検討されることとなりました。
塩尻市を走る「のるーと」には、地域の方に愛着を持っていただくため、車体には特産品である"ぶどうのマーク"をデザインしました。
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いよいよ実証運行<第2弾>がスタート!
昨年の実証運行<第1弾>では、乗降拠点数約70か所、そして運賃は無料という体系で1か月間行い、住民のみなさまに大変好評をいただきました。
第2弾では、地元住民の要望に基づき駅近エリアを中心に乗降拠点を約110か所に大幅増設し、また有料化(大人一律200円、小児・障がい者半額、乳幼児無料)して実施。
さらに、昨年度の利用データの分析から、地元の運行事業者とも調整の上で、待ち時間が長めに発生していた夕方などにシフトを手厚めに設定したり、一部の狭い道路に通行不可な道路の設定をするなど、運行体制やシステムによるルート生成についても改良を加えました。
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運行に先立って9月28日に報道関係者向け試乗会が行われ、小口塩尻市長、米窪副市長、塩尻市振興公社古畑理事長、ネクスト・モビリティ(株)藤岡副社長(写真右)、ほか協力企業や地域住民の方々にご参加いただきました。
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実際に試乗していただいた住民の方からは、「アプリでの予約が面倒だったりわかりにくいかと思っていましたが、実際に操作してみると簡単なので(スマホが苦手な)私でも利用できそうです!」とのお声が!
タイトなスケジュールの中で調整してきた実証実験でしたが、これまでの努力が報われるような気持ちでした。
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長野県塩尻市では、より利便性が向上したのるーとで、運行中のコミュニティバスの代替を視野に入れながら引き続き有効性の検証を行ってまいります。
今後も自治体が抱える様々な課題解決に寄与するべく、のるーとの全国展開に力を入れてまいります!
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