

こんにちは!西鉄人事サービス(株)健康管理担当の保健師です。
今回のテーマは、50歳以上の人に多く発症する帯状疱疹についてです。
帯状疱疹ってどんな病気?
帯状疱疹の原因は水ぼうそうのウイルスです。
実はこのウイルスは、水ぼうそうが治った後も長い間体内に潜伏しており
免疫力が低下することで再び活性化し、帯状疱疹を引き起こします。
覚えていない方も多いですが、日本人の成人のほとんどは水ぼうそうに感染したことがあると考えられています。
そのため、帯状疱疹は誰もが発症する可能性のある病気なのです。
放っておくと、後遺症に悩まされることも・・・
発疹や水ぶくれは、やがてかさぶたとなり徐々に治まっていきますが
治療開始の遅れや年齢などの原因によって、合併症や後遺症が起きることがあります。
① 帯状疱疹後神経痛
合併症の中で最も頻度の高い後遺症(50代以上の約2割が発症)。
焼けるような持続性の痛みや、ズキズキと疼くような痛み
軽い接触だけでも痛む「アロディニア」と呼ばれる痛みなどが混在している。
睡眠や日常生活に支障をきたすこともある。
② ラムゼイハント症候群
ウイルスが顔面神経に入り、顔面麻痺やめまいが突然起こる合併症。
③ 角膜炎・ぶどう膜炎
顔に症状が現れた場合に起きやすく、視力低下や失明のリスクがある。
帯状疱疹が増えている!?
予防するにはどうしたらいいの?
帯状疱疹を予防するには、日頃からの体調管理が大切です。
免疫力が低下しないように、バランスのとれた食事・適度な運動・質のいい睡眠を心がけましょう。
また、ワクチン接種による予防も効果的です。
今は50歳以上の方を対象とした2種類の帯状疱疹ワクチンがあります。
打てる人の条件・予防効果・値段に違いがあり、人によっては痛みや腫れ、疲労感などの副反応が出るため
接種を希望される方は皮膚科もしくは主治医にご相談ください。
症状が出たらどうしたらいい?
帯状疱疹の治療は、ウイルスの増殖や痛みを抑えることが何よりも重要です。
症状が出たら、出来るだけ早く皮膚科を受診しましょう。
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