

こんにちは。西鉄バス北九州㈱です!
昨今の交通課題解決のため国土交通省が進める「『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」の一環である「『交通空白』解消緊急対策事業」に4月28日に採択され、5月7日に北九州市・第一交通産業㈱と共同会見を行いましたのでその内容をご紹介します!
この取り組みでは、北九州市と公共交通事業者等がタッグを組み、全国的な課題である運転手確保、交通空白解消に向けた「北九州モデル」として、主に3つの取り組みによって市民の方の移動手段の確保を目指していきます!
実施内容
おでかけ交通とは、大型バスが廃止されるなどしたエリアにおいて、北九州市の補助のもとタクシー事業者が小型車両を運行し、地域の足を確保する事業です。
① おでかけ交通に「地域人材活用」
現在のおでかけ交通は、タクシードライバーが通常勤務の合間を縫って運行しておりますが、「北九州モデル」では既存の乗務員ではなく、地域住民からドライバーを募る予定です。
採用にあたっては北九州市が持つ地域コミュニティとの繋がりを活かし、官民連携で運行地域での運転手の採用活動を行い、タクシー事業者は採用試験・二種免許取得の援助・運転教育を担当します!
地域住民・北九州市・交通事業者の3者が役割分担して取り組むことで、これまで以上に交通空白を埋められるようなおでかけ交通を実現できると考えています。
② おでかけ交通の利便性向上
おでかけ交通は便数や目的地を限定し、前日までの予約制とすることによって、路線バスやタクシーとの共存を可能とする一方で、予約方法が電話に限られており利用者・事業者双方に負担がかかっていました。
「北九州モデル」では、おでかけ交通の予約にスマートフォンアプリを導入することで、24時間受付体制の構築、運行状況のリアルタイム確認、キャッシュレス決済の対応などを可能にし、利便性を高めることを目指します。
(システム開発には、ネクスト・モビリティ(株)にご協力いただく予定です。)
③ 業界を超えた運転手募集
運転体験会や現役ドライバーとの交流会など、運転手の魅力をお伝えするイベントを官民連携で開催します!
これまでの交通事業者個々の取り組みに加えて、募集エリアや交通モードを問わず、交通事業者と行政が一体となってより強固に運転手募集に取り組んでいき、業界共通の運転手不足に対応してまいります。
これらの取り組みにあたっては、西鉄バス北九州㈱・北九州市・北九州市交通局・北九州タクシー協会・第一交通産業㈱・北九州高速鉄道㈱・ネクストモビリティ㈱で協議会を設立し、当社が事務局を務めることとなっております。
人口減少や高齢化が進む中で、私たちバス事業者は、これまでのように、どのような地域にも定時・定路線の大型バスを走らせるということではなく、地域特性・利用状況に応じた役割分担を明確化し、それぞれに適したモビリティを配置することで移動手段を確保・維持していく必要があると考えております。
今回の官民連携による「北九州モデル」は、持続可能な公共交通の実現に向けた第一歩になると考えており、路線バスの再編も見据え、一丸となってあるべき交通体系を模索して参ります。
パワーアップする地域・行政・事業者の連携!国内でも稀な官民連携「北九州モデル」の今後にご期待ください!!
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