

肥満はなぜ万病のもとと言われるの?
肥満は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めます。
生活習慣病は動脈硬化をひき起こし、脳梗塞や心筋梗塞といった重大な病気の発症につながります。
さらに、肥満はがんや慢性腎臓病のリスクを高めることもわかっています。
このようなことから肥満は万病のもとと言われています。
肥満の基準はなんですか?
ます。日本人ではBMI25以上で肥満と判定されます。
日本では中高年男性の肥満者の増加が顕著で、40歳以上の日本人男性の3人に1人は肥満です。
欧米の調査ではBMI25以上ではBMIが5増加するにしたがって死亡リスクが30%上昇することが報告されています。
生活習慣病を予防して健康に長生きするためには肥満の解消が重要です。
肥満はさまざまな病気の原因となるのでしょうか?
内臓脂肪型肥満では胃や腸などの内臓の周囲に脂肪が過剰に付着しますが、内臓脂肪から炎症を引き起こす物質が多く分泌され、血流に乗って全身に運ばれ、全身の血管や臓器に慢性炎症を引き起こします。
慢性炎症が長く続くと血管や臓器がダメージを受け動脈硬化やがんを引き起こすと考えられています。したがって、肥満者では内臓脂肪を落とすことが大切です。
どうやって肥満解消すればいいの?
基本は食生活の改善と適度な運動の継続です。皮下脂肪と内臓脂肪では内臓脂肪の方が落としやすく体重が減る際には内臓脂肪の方が先に落ち
始めます。
ただし、短期間での減量はリバウンドを来しやすいため無理のないペースで取り組むようにしましょう。
日本肥満学会では3~6ヶ月で体重の3%減量を推奨しています。
体重を1kg減らすには約7000kcalの削減が必要ですので1日約230kcal摂取カロリーを減らせば1か月で体重が約1kg減ることになります。
食生活の改善に関しては、極端な糖質や脂質の制限は死亡リスクを上昇させるとの報告もあります。
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど各栄養素が必要量摂取できるよう食事バランスに気をつけることが大切です。
ただし、運動によるカロリー消費は思うほど大きくないことに注意が必要です。
たとえば30分のウォーキングの消費カロリーは約110キロカロリーで
8枚切り食パン1枚分のカロリーに過ぎません。
減量を成功させるには、食事と運動の両立がポイントです。
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