

皆さん、こんにちは.
西鉄人事サービス健康管理担当の山田幸子です。
コロナ禍で例年とはちがったお正月を過ごされた方も多いでしょう。
早く、健やかな日常が戻ってきてほしいものですね。
今回から健康広場をWebで配信することになりました。
さて初回である今回は「日本人のふたりに一人がかかる病気"がん"」というタイトルでお送りいたします。
"がん"をまだ他人事と思っているあなたへ
日本人は生涯を通じてどのくらいの割合でがんにかかるか知っていますか?
生涯を通じたがんの罹患リスクは男性65.5%、女性50.2%(2017年)で、約半数以上の方がかかる恐れがあります。
そして、がんの罹患率は男女ともに50歳代から増加します。
また、日本人の死因の中で、がん(悪性新生物)が1981年以降ずっと死因の第1位を独走中であり、
決して他人事ではない病気なのです。
そして、男女で死亡数が多いがんの種類は異なります。(下記表参照)
こまめな"がん検診"をおすすめします。
がんを早期発見するために検診が大切です。
医療の進歩により、がんは早期発見早期治療により、高い確率で治癒できるようになりました。
しかし、1~2年に一度は検査を受けないとせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
定期健康診断だけではなかなか、がんは発見できません。
がん検診はお住まいの市町村でも実施されています!
ちなみに福岡市では、大腸がんや肺がん検診を500円でうけることができます。(福岡市がん検診HP)
ぜひ、「お住いの市町村 がん検診」で検索を!!
※参考※
■おすすめのがん検診(保険適用外あり)
がん検診受けたいけど、どんな検診があるのかわからない・・・という方のために、
がんを見つけるための様々な検査の中で、注目されている方法を二つご紹介します。
①PET(ポジトロンCT)検査
放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査のひとつで、全身のがんなどを一度に調べることが出来ます。
PETはブドウ糖代謝の機能から異常を見ることができ、FDGという薬を静脈注射します。
FDGはがん細胞に集まり、集まったところから放射線が多く放出されるので、
それを捕らえて画像化することにより、がんの病巣を見つけ出します。
・PETでみつかりやすいがん・・甲状腺がん、肺がん、乳がん、食道がん、大腸がん、膵臓がん、子宮がん、卵巣がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、骨腫瘍
・PETでみつけにくいがん・・・脳、咽頭口蓋、心臓、肝臓、胃、前立腺、膀胱
※PETは疾患により保険適応もありますが、人間ドック等で受けるPETは保険適応外です。
保険適応外では、費用は病院によって違いますが大体10万円前後です。
② 腫瘍マーカー
多種多様ながんの中には、そのがんに特徴的な物質を増加させるものがあります。
そのような物質を「腫瘍マーカー」といい、がんの進行とともに増加するこの「腫瘍マーカー」の数値を
主に血液で測定する検査で、がんの補助診断等で用いられます。
※腫瘍マーカーの値が高くても、がんがあるわけではないことがあり、
反対に良性の疾患でも腫瘍マーカーが高値になることがあります。
また、がんであっても、腫瘍マーカーが基準値内になることがあるため、
がんの判定には他のいろいろな検査結果、症状、経過などの所見を総合的に見て行われます。
がんを無症状の時に見つけるのが、がん検診の目的です。
今回紹介した検査以外にも様々な検査があります。
まずはどんな検診が自分に必要かを知ることから始めましょう。
そしてがん検診を上手に利用して、早期発見につなげましょう!
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