

埼玉県飯能市にて、西武バスと群馬大学が実施した
遠隔監視システムを活用したレベル2での大型自動運転バスの試乗をレポート!
今回の実証実験では、運賃を収受しての営業運転が行われ、実用化に向けた動きが加速していました。
基本情報
・期間:2021年2月23日から延べ7日間
・区間:飯能駅南口~美杉台ニュータウン間(片道約2.5km)
・車両:西武バスが運行する一般路線バス
・インターネットからの事前の予約が必要(一人当たりの予約上限枚数は4枚)
注目度の高さを実感!
飯能駅南口を11時24分発のバスをネット予約。運行日が近くなると多くの便で満席がチラホラ...
乗車当日は、視察者を中心に地元住民の方やバス愛好家などで満席となっており、やはり注目度はかなり高い様子!
実証実験では、日常利用のお客さまの利便性を確保するため、
大型自動運転バスの前に一般大型バス車両による臨時便が前走りをしていました。
自動運転ならではの装備が多数...
バスの車体には、信号を認識する全方位カメラや障害物を認識するレーザーセンサー、
位置測定を行うGNSS受信機(高感度受信機)など、自動運転バスならではの特徴的な装備が付いています。
車内には自動運転装置の機器収納箱が運転席の真後ろに取り付けられ、
乗務員が自動運転の状況を確認できるモニター数台が特別に装備されていました。
安全確保の観点より、乗務員はハンドルをすぐに制御できる位置に手を添え、前方を注視して乗務しており、
大きな交差点や駐停車車両があった区間は、乗務員の操作による通常運行に切り替えていました。
安全を確保したスムーズな走行◎
自動運転モードでの発進と停車はいたってスムーズで、不快な衝撃もありません。
カーブを走行するときは徐々に速度を落としながら侵入し、ハンドルの舵角を微修正しながらカーブを進みます。
横断歩道前では一旦停止、歩行者有無を確認しての再発車が行われるなど、安全性もしっかりと確保されている印象です。
15分程度の試乗時間でしたが、自動運転中は乗務員がハンドルに触れることもありませんでした。
運転席に誰も座っていない状況での運行を想像すると、急な飛び出しや割り込み、刻々と変わる道路状況に
適切に対応できるのだろうかと不安を感じたことも否定はできませんが、
今後の実証実験の進捗や技術開発で、"人が運転している方が安心"と感じる心理的不安も解消されるのではないでしょうか。
今後の実用化に期待!
ドライバー不足(バス運転士やトラックドライバーなど)や高齢化、
燃費の改善やバス旅客人員の減少などの課題解決にも役立つことが期待されている自動運転技術。
社会に広く普及し、多くの車に実装されるには、インフラや法整備に加え技術面による安全性の確保も欠かせませんが、
社会での実装に向け、今後の更なる自動運転技術の発展が期待されます。
(↓試乗後には、ビンゴカードのようなアンケートが配布されました)
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