

こんにちは。We Love 天神協議会です。
10月29日(火)、災害発生時の帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設指定場所のソラリアプラザ(商業施設)にて、We Love 天神協議会と天神明治通り街づくり協議会主催で「帰宅困難者対策 一時滞在施設を活用した避難所開設・運営訓練」を開催いたしました。
天神エリアでの地震発生を想定した場合、寄る辺の無い帰宅困難者(災害発生時に公共交通機関が運休し、徒歩で帰宅することが難しい人)が約20,000人以上発生すると予測されており、救助・救命活動の阻害や駅などにおける群衆雪崩といった二次災害リスクへの対応が求められています。
今回、両協議会に加盟する会員企業・団体から総勢73名が参加し、地震発生から施設の安全点検、避難所設営、帰宅困難者受入までの一連の流れを訓練しました。
(帰宅困難者対策に関するセミナーと当日訓練の概要を説明している様子)
①地震発生!(今回は公共交通機関が運休決定するレベルの震度6弱を想定)
まずは運営管理責任者(ソラリアプラザ館長)による施設利用者・従業員への安全呼びかけ(館内放送指示など)と運営室スタッフの招集・点呼を実施。
(各運営チームの隊長が点呼報告している様子)
②施設の安全点検、避難所開設の判断
運営管理責任者による指示のもと、帰宅困難者の方々を受け入れるにあたり施設が安全かどうかを確認するため、各運営チームによる安全点検を実施。点検後は、運営管理者へ結果報告し、施設の安全が確認できたら避難所開設を判断。
(運営チームによる点検の様子[左]と点検結果報告の様子[右])
③防災用品・備蓄品の運搬、避難所の設営
各運営チームで避難所設営のレイアウト等を確認したら、帰宅困難者役の参加者(ピンクのビブス)にもお手伝いいただき、設営に必要な防災用品(仮設テントなど)や帰宅困難者に配布する物資(飲食料・毛布など)の運搬および仮設テント・トイレや段ボールハウス、受付場所などの設営を実施。
(物資運搬と避難所設営の様子)
④関係者配置、帰宅困難者の受入開始
運営管理責任者の指示のもと関係者を各所に配置。今回は警固公園に滞留する帰宅困難者を受け入れることを想定し実際に外から受入開始。
(帰宅困難者を受け入れの様子)
⑤受入完了!(訓練終了)
帰宅困難者の受入が完了し訓練終了。参加者の皆さまと訓練全体の総括を実施。
訓練後に実施したアンケートでは、「このような実地訓練は初めてで大変勉強になった」「防災力向上のため定期的(不定期でも)に実施してほしい」「実際の設営風景や指揮系統を見ることができ、市民を守るための機能であることを改めて実感した」などのお声をいただき、今回訓練を開催するにあたり準備がすごく大変でしたがやってよかったと感じました。また、訓練の模様は民放5社(KBC・RKB・FBS・TVQ・TNC)に当日・翌日のニュースで取り上げていただくなど、帰宅困難者対策に関する取り組みが広く伝わり、天神エリアをはじめとする福岡の防災意識向上に繋がったのではないかと思います。
訓練後は、設営した避難所をそのまま展示し、避難所体験会を一般市民向けに開放するとともに、備蓄品の無料サンプリングなどを行いました。
(避難所体験会の様子)
帰宅困難者対策について、各施設そしてエリア全体で実施出来ることを積み上げ、また共有していくことが天神エリアの防災力向上に繋がると考え、安心で安全なまちになるよう引き続き会員の皆さま・天神を訪れる市民の皆さまと一緒に活動を実施してまいります。
この記事へのコメントはありません。