

皆さん、こんにちは、西鉄観光バスです。
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この度、弊社では今夏開催された東京オリンピックの輸送を受注し、選手を除いた大会関係者様の輸送を行いました。
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コロナウイルスの影響で、オリンピック開催が2020年から1年延期となり、開催地近隣の事業者だけでは輸送車両が不足するとのことで、昨年10月に関係機関より弊社へ打診があったもので、以降、限られた時間の中、準備を進めてまいりました。
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いざ、出発!
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(出発前の点呼の様子)
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輸送の期間は、観光バス本社のある福岡市からの行き帰りを含み、7/15~8/12の計29日間。
弊社以外にグループ会社6社(西鉄バス二日市、西鉄バス筑豊、西鉄バス久留米、西鉄バス佐賀、亀の井バス、日田バス)も含め、総台数52台、乗務員65名という西鉄グループの総力を結集した大規模なものでした 。
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(写真左:参加した日田バス(大分県)、写真右:西鉄バス久留米・佐賀の皆さま)
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開催の可否が直前まで不透明だったこともあり、依頼内容(運行時間、台数等)が二転三転する中、限られた人員、車両を効率よく配置するダイヤ作成を営業担当にて行いました。最終的に内容が確定したのは6月末頃。ぎりぎりまでの調整でした。
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運行の様子
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行先はオリンピックスタジアム(国立競技場)、東京体育館、国立代々木競技場、日本武道館、東京国際フォーラム、国技館、馬事公苑、武蔵野の森など、普段運行していない関東地区での運行であったため、事前に運行する経路の調査、確認を運行担当にて入念に行いました。
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(都内での運行の様子)
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全体での学習会を行うと共に、関東地区での経験がある弊社ドライバーのアドバイスを基に西鉄観光バス独自でのルートマップを作製、注意ポイントなどを記載し準備を進めました。また、長期にわたる遠隔地での運行となる為、デジタコ※、ETC等機器類の準備、確認、調整を入念に行い運行に臨みました。 ※デジタルタコグラフ:ドライブレコーダーの一種で運転記録するもの
その間、乗務員たちは、就業中は若洲車庫(正式名称:若洲デポ)を起点に運行を実施。宿泊場所については、詳細は非公開ですが埼玉県内および千葉県内に施設を準備頂き、若洲デポまでの送迎バスを利用し通勤していました。
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(若洲デポ前道路を走行する車両)
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臨機応変な対応で完遂
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約一か月間と長期にわたる対応でしたが、事前の入念な準備と乗務員の正確な対応により、大きな事故もなく業務を終えることができました。
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(国立競技場前)
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もちろんトラブルが全くなかったわけではありません。予定していたタブレットを活用しての運行が、システムの不具合により使用できなくなった場面も、事前に準備していたマップや現地で作成した注意事項の掲示板等を活用することで、主催者側から急遽依頼された他ルートでの運行も無事行うことができ、輸送したお客さまからはたくさんの感謝の言葉をいただくことができました。
また、うれしいことに、西鉄バスグループの取り組みである「交差点右左折時の横断歩道手前での一旦停車」がSNS等で話題になり、私たちの安全に対する取り組みを示すことが出来た一幕もありました。
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オリンピックへの協力で得たもの。
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無事に業務を遂行し、帰還した担当乗務員からは、
「・なれない道を一生懸命に調べて無事走行出来たことが今後の自信になった
・一生に一度しか体験できない仕事が出来て良かった
・行っているときは大変だったが帰ってきたらやり遂げた達成感を感じる
・できれば、この経験を活かしパラリンピックも走りたかった
・一生忘れられない経験になりました」
といった声が上がり、運行した我々にとっても本当に充実した経験となりました。
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コロナ禍の中、観光バス事業は受注が激減し非常に苦しい状況が続いています。弊社も今まで経験したことがない状況の中、今回のオリンピック輸送に西鉄観光バス全社とグループ各社で取り組み運行することが出来ました。今回の経験を今後に生かし、コロナ過後に向け今できること、すべきことに取り組んでまいります。
(オンライン社会科見学など行っています。西鉄観光バスホームページにご案内の動画を掲載していますので是非、御参照、お客様のご紹介をお願い致します)
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