

みなさん、こんにちは!天神開発本部天神みらい戦略部、鉄道事業本部営業部営業課です。
2024年9月27日(金)西鉄電車初の試みとなる、走行中の電車内でクラシック音楽の生演奏を楽しむことができる特別列車「ミュージックトレイン」を福岡(天神)駅~花畑駅間で運行しました!
演奏は九州交響楽団のメンバーや、元メンバーのヴィオラ奏者・山下典道さんらが4つの車両に分かれて、弦楽四重奏、ヴァイオリンデュオ、ヴィオラソロの生演奏を行いました。
車両はゆったり座れることができる西鉄3000形5両編成(しかも100周年記念ラッピング電車!)を使用し、ミュージックトレイン限定ヘッドマークを装着して運行しました。
出発前のミュージックトレイン
運行のきっかけは...?
9月の福岡市は「福岡ミュージックマンス」と称して、各地で音楽イベントが毎週開催されております。天神地区においては、「MUSIC CITY TENJIN 2024」(通称:MCT)が5年ぶりにリアル開催されること、そして西鉄天神大牟田線の開業100周年を記念して、音楽で福岡を盛り上げるために「西鉄電車の中で音楽を演奏できないか」という発想のもとこの企画がスタートしました。
実現に向けて...
鉄道の基本理念は「安全」です。鉄道運行に携わるそれぞれが日々の業務で肝に銘じています。新しい企画を実施する際にも、もちろん安全の確保が命題となります。
ミュージックトレインをお客さまに満足いただくものにしたいという思いと、安全の確保を両立するためにアイデア出しや様々な調整を双方の部署で行いました。
議論を重ねる中で、「お客さまに乗車頂く前に一度実証実験をしよう!」という方針となりました。
(演者の楽器が運行中にお客さまにあたらないように運行中は着席とした。また、イスも安定していて演奏しやすいものを選定した。)
実証実験では、九州交響楽団の皆さまにもご参加いただき、本番を想定した区間・速度で運行する電車で演奏しました。車内でどのような聴こえ方になるか不安もありましたが、実際の演奏を耳にした担当者一同は、絶対にこの企画を実現したい!と思いが強くなりました。
いよいよ出発!
運行の10日前に販売を開始した乗車券は受付開始から3時間で全160席が完売しました。新聞やネットニュースなどにも取り上げていただき、運行前から期待感が醸成されました。
そして、運行当日。ミュージックトレイン到着前の福岡(天神)駅では、日本人として初めてベートーヴェン交響曲第9番(第九)を演奏して100周年を迎える九大フィルハーモニー・オーケストラの皆さまに演奏会を行っていただき、運行に華を添えました。
帰宅時間帯だったこともあり、多くの方々に一週間の疲れをいやすクラシックをお届け。
駅での演奏が終わり、いよいよミュージックトレインが福岡(天神)駅に入線!
運行開始20分前にもかかわらず、特設の改札口は期待に胸を躍らせるお客さまの列があり、圧倒されました。
演奏内容は、「愛の讃歌」や「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、親しみやすい名曲を中心に選曲され、幅広い年齢層のお客さまに楽しんでいただきました。
クラシックが流れる車内は、普段とは異なる穏やかで落ち着いた空間で、電車から降りられたお客さまが幸福感に満ち溢れた表情をされていたのが印象的でした。
ミュージックトレインでの演奏の様子を西鉄社員の皆さまへもお届け、ということで動画を撮影しておりますので、ぜひご覧下さい。
動画はコチラ
演奏終了後に実施したアンケートでは
・「車内でプロの演奏を聴くなんて初めての経験で、とても新鮮でした。」
・「普段の通勤電車とは全く違う空間で、幸せな時間でした。」
・「電車の中で上質な演奏が聴けるという二度と経験できない特別な体験できました。」
・「電車の「ガタンゴトン」という音と音楽がぴったりでわくわくしました。」 など
この企画を楽しめたというご意見を多くいただけました。
今回は社内横断プロジェクトである天神集客プロジェクトの取組みで、鉄道事業本部と天神みらい戦略部が力を合わせてこれまでになかった新しい企画を実施し、お客さまがときめく価値あるものを提供することができました。
今後も、このような文化的イベントを通して新たな移動の楽しみを提供し、末永く愛される西鉄電車を目指すとともに、"音楽のまち・天神"の認知度をさらに引き出しまちの賑わい創出に努めてまいります。
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