

こんにちは!自動車事業本部技術部です。
2023年6月1日より、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用した西鉄バスの実証運行が開始されました。
実証運行に先立ち、5月31日に竹下自動車営業所でお披露目式が開催されました。
今回は、実証運行・お披露目式について紹介します。
㈱スターフライヤー、㈱ユーグレナと3社共同での実証運行!
今回の実証運行は、㈱スターフライヤー、㈱ユーグレナ、そして西日本鉄道㈱の3社共同で実施します。
3社では、政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として、西鉄が運行する路線バスの燃料にユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を試験的に導入し、スターフライヤーの就航する福岡空港へ乗り入れる路線(福岡空港~ららぽーと福岡間)において1日6往復運行します。
西日本鉄道㈱:山口 自動車技術部長 ㈱スターフライヤー:湯浅 新規事業部長 ㈱ユーグレナ:尾立 エネルギーカンパニー長
次世代バイオ燃料とは
次世代バイオ燃料とは、石油由来のディーゼル燃料やジェット燃料に代替できる、食料と競合しないバイオマス原料でできた(炭化水素系の)バイオ燃料の総称です。
従来型のバイオディーゼル燃料は、石油由来のディーゼル燃料とよく似た特徴を持ってはいても、従来型だけでの使用はできず、軽油に混ぜて使用する必要があります。
しかし、次世代バイオ燃料は、分子構造が石油由来の軽油と同じ炭化水素のため、軽油と同じように100%の配合で、エンジンにも影響を加えることなく使用できるとされています。
従来型と次世代バイオ燃料との比較 ※㈱ユーグレナHPより引用
次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」
今回の実証運行では、ユーグレナが開発した次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用します。
「サステオ」は使用済みの食用油などから作られる次世代バイオディーゼル燃料です。
燃料を使用する際の燃焼段階では通常の軽油と同じようにCO2を排出しますが、原料である植物や藻類が成長過程で光合成する際にCO2を吸収するため、燃料を使用した際に発生するCO2の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。
一方で、燃料価格は通常の燃料の2〜3倍ほどとなるため、費用がかさむのが課題とされています。
今回の実証運行では「サステオ」使用による既存ディーゼルエンジンへの影響の有無や、燃料消費率およびCO2削減効果を検証します。
従来の化石燃料とバイオ燃料との比較 ※㈱ユーグレナHPより引用
◇詳しくは、【 ㈱ユーグレナ 】のホームページをチェック! ←クリック!!
実証お披露目式
5月31日、朝までの雨が嘘のような晴天の中、13時より竹下自動車営業所にてお披露目式が開催されました。
3社を代表して自動車事業本部の山口技術部長より「CO2削減に向けて有効な手段であることは間違いない。コストなども含め今後さらに導入するか、実証運行を通して検討していく」と挨拶がありました。
続いて「サステオ」の給油が行われました。
お披露目式には、メディアも参加しTVや新聞などで取り上げられました!
最後に
今回の実証運行を通じて、西鉄が持つノウハウを活用し、環境負荷低減や脱炭素を目指すとともに、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進していきます。
バイオをイメージしたグリーンカラーを使用 3社のキャラクターデザインなどを施すことで、3社が協力して環境に配慮した取り組みを推進していく事を表現
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