

こんにちは、広報課です。
2024年3月27日、西鉄は私募ファンド組成ならびにアセットマネジメント事業への参入を発表。
4月からは専任の部署を新設し10月1日に「西鉄アセットマネジメント㈱」を設立しました。
でも、何をするの?難しそう・・・・
今更だけど、ファンド、アセットマネジメントって何?西鉄にとってどんなメリットがあるの?
という基礎を知りたい人のために、担当の小村さんにインタビューしてきました。
Q1.私募ファンドってどんなものですか?
私募ファンドは一般的に「不動産流動化」や「不動産証券化」で活用されるスキームのうちの一つです。
下の図①のようにSPCを組成し、SPCが不動産の購入資金を調達し、西鉄はSPCに不動産を売却します。詳細な図は②で、売主(西鉄)は不動産の売却により売却資金を得ることができ、バランスシートが軽くなります。一方で、不動産の所有者ではなくなるため賃料収入はなくなりますが、西鉄グループとしては、AM(アセットマネジメント)・PM(プロパティマネジメント)・BM(ビルマネジメント)などの形で不動産に関与しつづけ、その業務からフィー収入を得られるというスキームになります。
今後、多くの不動産開発案件が想定されますが、自前の資金だけではなく、外部資金を活用することで、まちづくりを加速化させることや、西鉄グループが関与する不動産を増やすために有効なスキームです。
※図①・②では西鉄グループが関係する立場に『N』マークを付しています
【図①】
【図②】
Q2.現物保有ではなくファンドを組成するメリットってなんですか?
従来、西鉄では自前の資金を使って不動産開発を進めてきましたが、その場合、大型の開発案件を複数、同時に進めることが財務的に難しいという課題がありました。
この点、まち夢ビジョン2035の中でも示した通り、ファンドスキームを活用することで、外部資金を活用した開発、特に天神及び当社沿線のまちづくりを加速させることができます。また、当社もそこに関与する機会が増え、AM・PM・BMといったフィービジネスによる収益の拡大や、保有する資産が軽くなることで資本効率の向上を図ることができます。
Q3.アセットマネジメント事業って何ですか?これまでも行ってきたオフィスビルや商業施設の運営管理とは何が違うのでしょうか?
アセットマネジメント(AM)とは、"不動産オーナーに代わって資産運用する"ことです。
不動産の取得や運用戦略を立案し、コンプライアンスを遵守しつつ関係者へ指図し、投資家(出資者)の利益を最大化することが役割です。
<主な業務>:運用戦略の立案、物件の運用管理(PM・BM会社のコントロール)、SPC管理
Q4.私募ファンド組成やアセットマネジメント事業への参入によって、どんな夢を描いていますか?
私募ファンド組成やアセットマネジメント事業を通じて、外部資金の活用や、関与不動産を増やしながら、PM(プロパティマネジメント)やBM(ビルマネジメント)といった不動産関連収益の拡大や、資本効率を向上させ、にしてつグループの重要拠点である天神及び当社沿線のまちづくりの加速化に貢献すべく、今後もファンドや将来的な私募リート(※)の組成を進めていきたいと考えています。
※リート・・・不動産ファンドのうち、信託又は法人の形態を用いて不動産を主たる対象資産として運用する不動産証券化の仕組みであり、投信法第2条第12項に規定する投資法人を指す
小村さん、ありがとうございました!
新会社「西鉄アセットマネジメント㈱」は博多センタービルの4Fにあります。
詳しいお話を聞きたい方は、ぜひ訪れてみてください♪
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